訃報 〓 ルドルフ・ヴァインスハイマー(91)ドイツのチェロ奏者、「ベルリン・フィル12人のチェリストたち」の創設者

2023/05/10

ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団のチェロ奏者を長く務めたルドルフ・ヴァインスハイマー(Rudolf Weinsheimer)4月11日、91歳で亡くなった。オーケストラには1956年から1996年まで40年在籍。室内アンサンブル「ベルリン・フィル12人のチェリストたち」の創設者として知られる。

1931年、ドイツのヴィースバーデンの生まれ。北西ドイツ・フィルハーモニー管弦楽団のソロ・チェロ奏者を経て、1956年、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団のチェロ奏者に就任。1978年から84年まで楽団員代表を務めた。

「ベルリン・フィル12人のチェリストたち」の創設は1972年。きっかけは、ヴァンスハイマーがたまたま大変珍しいチェロ12曲のための作品に出会ったこと。その曲をザルツブルクのモーツァルテウムでオーケストラのチェロ奏者全員で公開録音を行ったことが創設に繋がった。1974年に本格的なデビュー公演を行った。

夫人が日本人の血を引き、義父が独日協会の会長を務めていたことから、1966年のオーケストラの2度目の来日公演の際、早稲田大学の大隈講堂で演奏会を行ってから日本との縁は深く、早稲田大学交響楽団の名誉顧問を長く務め、海外公演の支援などを行っていた。

また、1998年に阪神大震災の、2015年には東日本大震災のチャリティー公演として、アマチュアとプロを交えた「1000人のチェロ・コンサート」を行っている。2015年に「日独間の音楽を通した交流及び相互理解の促進に寄与」したことで旭日小綬章を授与された。1997年にドイツ連邦政府より功労十字小綬章を贈られている。

写真:Rudolf Weinsheimer


関連記事

  1. パリ発 〓 ミルガ・グラジニーテ=ティーラがフランス放送フィルの首席客演指揮者に

  2. ミュンヘン発 〓 ドイツ・サッカー界の“皇帝”フランツ・ベッケンバウアーの追悼式でカウフマンが熱唱

  3. サンディエゴ発 〓 ラファエル・パヤーレがサンディエゴ響と二度目の契約延長

  4. リエージュ発 〓 指揮者のスペランツァ・スカップッチがワロン王立オペラの音楽監督を退任

  5. ベルリン発 〓 州立歌劇場が新制作の《イェヌーファ》をライブ・ストリーミング

  6. シドニー発 〓 オペラハウスが5日に《メリー・ウィドウ》で再開場

  7. ヴァレンシア発 〓 ソフィア王妃芸術宮殿が《蝶々夫人》をストリーミング配信

  8. テルアビブ発 〓 イスラエル室内管が首席指揮者兼芸術監督にアルメニア出身の指揮者ルーベン・ガザリアン

  9. 訃報 〓 ディナ・ウゴルスカヤ(46)旧ソ連出身のドイツのピアニスト

  10. ミュンヘン発 〓 作曲家ワーグナーの曾孫、エヴァ・ワグナー・パスキエが退院

  11. 訃報 〓 エディト・パイネマン(85)ドイツのヴァイオリニスト

  12. 訃報 〓 ジェシー・ノーマン(74)米国のソプラノ歌手

  13. パリ発 〓 国立オペラのリスナー総裁が新制作のキャンセルに言及、長引くストライキの影響で

  14. ポルト発 〓 ルドヴィク・モルローが音楽センター「カーサ・ダ・ムジカ」の次期首席指揮者

  15. ラスベガス発 〓 ラスベガス・フィルが芸術顧問に大御所レナード・スラットキン

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。