サンディエゴ発 〓 指揮者ラファエル・パヤーレがサンディエゴ響との契約を更新

2020/10/31
【最終更新日】2021/08/10

ベネズエラの指揮者ラファエル・パヤーレ(Rafael Payare)が米国のサンディエゴ交響楽団(San Diego Symphony Orchestra)との契約を延長した。パヤーレは2019/2020シーズンから音楽監督を務めており、契約の延長で任期は2025/2026シーズンまで延びる。

パヤーレはプエルト・ラ・クルス生まれの40歳。ベネズエラの音楽教育システム「エル・システマ」でフレンチ・ホルンを学び、シモン・ボリバル交響楽団のメンバーとなった。その後、2004年からホセ・アントニオ・アブレウ博士の元で正式に指揮者としての勉強を始めた。

指揮者に転身してからは、クラウディオ・アバド、グスターボ・ドゥダメルのアシスタント指揮者を経て、ルツェルンでベルナルド・ハイティンクの指揮マスタークラスに参加。コペンハーゲンで行われている2012年のマルコ国際指揮者コンクールで優勝した。

その後、2014年に北アイルランドのアルスター管弦楽団の首席指揮者・音楽監督に就任(-2019)。2015年には、前年に亡くなったロリン・マゼールの代役としてウィーン・フィルハーモニー管弦楽団を指揮して注目を集め、マゼールが行っていたキャッスルトン音楽祭の首席指揮者に就任した。

写真:Nordic Artists Management


関連記事

  1. バンプトン・クラシカル・オペラ 〓 2021年はグルックの《ラ・コロナ》と《パリスとヘレネー》を上演

  2. 香港発 〓 指揮者のズヴェーデンが香港フィルとの契約を延長

  3. モスクワ発 〓 チャイコフスキー記念大交響楽団の首席客演指揮者にフェリックス・コロボフ

  4. ミュンヘン発 〓 バイエルン州立オペラが芸術総監督を退任するバッハラーへ送別コンサート、ストリーミング配信も

  5. タンペレ発 〓 マシュー・ホールズがフィンランドのタンペレ・フィルの首席指揮者に

  6. ウィーン発 〓 話題の《ピーター・グライムズ》で国立歌劇場合唱団に19人の陽性反応、あわや上演中止の危機に

  7. ニューヨーク発 〓 浮かび上がってきたメトロポリタン歌劇場の次期シーズン

  8. バーミンガム発 〓 ラトルがバーミンガム市響の100周年コンサートを指揮

  9. トーレ・デル・ラーゴ発 〓 プッチーニ・フェスティバル開催決定

  10. ダラス発 〓 ダラス交響楽団がルイージの指揮でメトロポリタン歌劇場管弦楽団と合同コンサート

  11. ビトリア発 〓 指揮者のファンホ・メナがアルツハイマー病と診断されたことを明らかに

  12. ローマ発 〓 アントニオ・パッパーノがサンタ・チェチーリア国立アカデミー管の首席指揮者を退任

  13. 訃報 〓 マイケル・トゥリー(84)米国のヴィオラ奏者

  14. オスロ発 〓 ノルウェーの「ソニヤ王妃国際声楽コンクール」がロシア、ベラルーシからの参加認めず

  15. ブダペスト発 〓 イヴァン・フィッシャーが室内コンサートの動画を毎晩投稿と表明

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。