シュタイアー発 〓 「オーストリア音楽劇場賞」の最優秀指揮者にフランツ・ウェルザー=メスト

2021/08/03

今年の「オーストリア音楽劇場賞=Österreichischer Musiktheaterpreis」の授賞式が2日、シュタイアーのランバーグ城で行われた。今年の特別メディア賞を受賞したのはヨナス・カウフマン(Jonas Kaufmann)。また、功績賞にオーストリアのテノール歌手ハインツ・ツェドニクに贈られた。

賞は2013年の創設で、オーストリア国内のオペラ、オペレッタ、ミュージカル、バレエの卓越したパフォーマンスに対して授与されている。音楽ジャーナリストや放送局の芸術担当者ら9人の審査員が13部門の受賞者を選んでいる。

授賞したカウフマンはミュンヘン生まれの52歳。スター歌手としての活躍は知られるところで、今回も「テレビ番組やストリーミングパフォーマンスへの出演を通じて、この歌手はパンデミックの時代でも音楽劇場が脚光を浴びることを確実にすることに多大な貢献をした」と評価された。

主要な賞の受賞者は、以下の通り。

 最優秀指揮者:フランツ・ウェルザー=メスト(ザルツブルク音楽祭のリヒャルト・シュトラウス《エレクトラ》で) 
 最優秀プロダクション:ザルツブルク音楽祭のモーツァルト《コジ・ファン・トゥッテ》
 最優秀演出家:クリストフ・ロイ(ザルツブルク音楽祭のモーツァルト《コジ・ファン・トゥッテ》で)
 主演女優:エルザ・ドライジグ(ザルツブルク音楽祭のモーツァルト《コジ・ファン・トゥッテ》で)
 助演女優:ラウラ・シュナイダーハン(チロル州立劇場のクライスラー《今夜:ローラ・ブラウ》で)
 主演男優:ピョートル・ベチャワ(アン・デア・ウィーン劇場のモニューシュコ《ハルカ》で)
 助演男優:ラファエル・ヘルビッヒ・コストカ(リンツ州立劇場のブリテン《ルクレティアの陵辱》で)
 最優秀オーケストラ:ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

写真:Österreichischer Musiktheaterpreis


    もっと詳しく ▷


関連記事

  1. マドリッド発 〓 テアトロ・レアルが公演をキャンセル、なんと積雪で

  2. ミュンヘン発 〓 ズービン・メータが12月と1月のバイエルン州立オペラ《こうもり》の指揮をキャンセル

  3. 東京発 〓 日本フィルの次期首席指揮者にシンガポール出身のカーチュン・ウォン

  4. ブダペスト発 〓 ハンガリー国立歌劇場が世界初演されたばかりのエトヴェシュの新作《ヴァルスカ》を無料ストリーミング配信

  5. ジェノヴァ発 〓 第56回「パガニーニ国際ヴァイオリン・コンクール」でイタリアのジュゼッペ・ギボーニが優勝

  6. ブリュッセル発 〓 モネ劇場が2023/2024シーズンの公演ラインナップを発表、カステルッチの新演出による《ニーベルングの指環》が登場

  7. ロッテルダム発 〓 ロッテルダム・フィルがラハフ・シャニとの契約を延長

  8. ニューヨーク発 〓 リンカーンセンターが2021年春のシーズンをキャンセル

  9. ストックホルム発 〓 ノーベル賞コンサートの指揮はマンフレート・ホーネック、ディアナ・ダムラウが出演

  10. ベルリン発 〓 ベルリン・ドイツ・オペラが《ヘリアーネの奇跡》の再演を急きょ中止、テノール歌手の体調不良で

  11. 訃報 〓 ウィリー・バーマン(80)米国のダンス教師

  12. デュッセルドルフ発 〓 ライン・ドイツ・オペラの次期音楽総監督にヴィターリ・アレクセーノク、アクセル・コーバーの後任

  13. 東京発 〓 N響の第1コンサートマスターに長原幸太

  14. フィレンツェ 〓 ダニエレ・ガッティがフィレンツェ歌劇場の音楽監督に

  15. ロンドン発 〓 イングリッシュ・ナショナル・オペラの芸術監督にアンニリース・ミスキモン

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。