ポーランドのカトヴィツェで13日、ヨーロッパ最大とされるパイプ・オルガンがお披露目された。当日の特別演奏会は指揮者で作曲家としても活躍しているエサ=ペッカ・サロネン(Esa-Pekka Salonen)がポーランド国立放送カトヴィツェ交響楽団を指揮して、自作のオルガン協奏曲を世界初演した。
新しいオルガンが据え付けられたのは、オーケストラが本拠地にしている国立放送のコンサートホール(1,800席)。オルガンは高さ13メートル、幅9メートル、奥行き6メートルで、7,000本を超えるパイプと105のストップを持つ。
また、4つのマニュアルを搭載した一体型コンソールに加え、リモートのコンソールも備え、費用は約440万ユーロ(約6億2,000万円)。スロベニアのオルガン製作者アントン・シュクラブルが製作、5年以上掛かったという。
サロネンの作品は約25分で、カトヴィツェ交響楽団の他、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、フィンランド放送交響楽団、パリ管弦楽団、ロサンゼルス・フィルハーモニー管弦楽団、NDRエルブフィルハーモニー管弦楽団が共同で作曲を委嘱したという。
特別演奏会では、ラトヴィアのオルガン奏者イヴェタ・アプカルナが演奏を担当。これにルトスワフスキの交響曲第4番、バルトークの《中国の不思議な役人》というプログラムが組まれた。
写真:Narodowa Orkiestra Symfoniczna Polskiego Radia w Katowicach
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カトヴィツェ発 〓 ヨーロッパ最大のパイプ・オルガンが誕生、エサ=ペッカ・サロネンが自作のオルガン曲で祝福
2023/01/23
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