ナポリ発 〓 サン・カルロ劇場が次期音楽監督にダン・エッティンガー

2021/06/29

ナポリのサン・カルロ劇場(Teatro di San Carlo)が次期音楽監督にイスラエルの指揮者ダン・エッティンガー(Dan Ettinger)を迎えると発表した。2016年からその任にあったユライ・ヴァルチュハの後任。

エッティンガーはイスラエル・テルアビブ近郊のホロン生まれの50歳。幼い頃からピアノを習い、テルマ・イエリン芸術学校、ルービン音楽院で学び、バリトン歌手としてフランソワ・シャピラ・コンクールで優勝。歌手活動と同時にニュー・イスラエル歌劇場の合唱指揮者及びコレペティートルとなり、その後、歌劇場の常任指揮者に転身した。

2002年にエルサレム交響楽団の首席客演指揮者となった後、2003年から2008年までベルリン州立歌劇場でダニエル・バレンボイムの助手を経験。2005年から2018年までイスラエル交響楽団の音楽監督を務めるかたわら、マンハイム州立歌劇場の音楽総監督(2009-2016)、東京フィルハーモニー交響楽団の常任指揮者(2010-2015)を歴任してきた。

現在、シュトゥットガルト・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者、イスラエル・オペラの音楽監督などを務めている。

写真:Stuttgarter Philharmoniker


関連記事

  1. ストックホルム発 〓 ノーベル賞コンサートの指揮はマンフレート・ホーネック、ディアナ・ダムラウが出演

  2. ドレスデン発 〓 名指揮者ケンペの遺品が古巣のザクセン州立歌劇場へ

  3. ミュンヘン発 〓 ミュンヘン国際音楽コンクールのヴァイオリン部門で、岡本誠司が優勝

  4. ウィーン発 〓 フルートのカレッドゥ、ウィーン・フィルの依頼を快諾

  5. カーディフ発 〓 指揮者のトーマス・ハヌスがウェールズ・ナショナル・オペラとの契約を延長

  6. ロンドン発 〓 指揮者のラトルが新型コロナに感染、ロンドン響の指揮をキャンセル

  7. 東京発 〓 東京交響楽団が先陣切って公演再開へ

  8. バンプトン・クラシカル・オペラ 〓 2021年はグルックの《ラ・コロナ》と《パリスとヘレネー》を上演

  9. ベルリン発 〓 コーミッシェ・オーパーが2021/2022シーズンの公演ラインナップを発表

  10. ウィーン発 〓 国立歌劇場がファッション・ショーとクラブ・パーティー

  11. ヴィースバーデン発 〓 パトリック・ランゲが任期残してヘッセン州立劇場の音楽総監督を退任、芸術総監督との方向性合わず

  12. ウィーン発 〓 話題の《ピーター・グライムズ》で国立歌劇場合唱団に19人の陽性反応、あわや上演中止の危機に

  13. ジュネーブ発 〓 ジョナサン・ノットが音楽監督を務めるスイス・ロマンド管と契約更改、任期を2026年まで延長

  14. パレルモ発 〓 マッシモ劇場が2024/2025シーズンの公演ラインナップを発表

  15. ニュルンベルク発 〓 ニュルンベルク響の次期首席指揮者にジョナサン・ダーリントン

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。