チューリッヒ発 〓 チューリッヒ歌劇場が2021/2022シーズンの公演ラインナップを発表、新しい「リング・チクルス」がスタート

2021/05/18
【最終更新日】2021/12/05

チューリッヒ歌劇場(Opernhaus Zürich)が2021/2022シーズンの公演ラインナップを発表した。チューリッヒ歌劇場は毎シーズン、新制作のプロダクションを数多く送り出すことで鳴らしてきた歌劇場。新シーズンもその期待に違わず話題作が並ぶ。

中でも、注目を集めるのは、2020/2021シーズンから音楽監督に就任したジャナンドレア・ノセダの下で、新しいワーグナー《ニーベルングの指環》チクルスがスタートすること。新演出を手掛けるのは歌劇場の総監督を務めるアンドレアス・ホモキで、2022年4月に第1弾の《ラインの黄金》が登場する。


… ワーグナー《ニーベルングの指環》キャスト

  ヴォータン:トマス・コニエチュニー
  アルベリヒ:クリストファー・パーヴス
  ミーメ:ヴォルフガング・アプリンガー=シュペルハッケ
  フリッカ:パトリシア・バードン
  フレイヤ:キアンドラ・ホワース
  ローゲ:マティアス・クリンク
  エルダ:アンナ・ダニク
  ファフナー:オレグ・ダヴィドフ
  ファゾルト:デイヴィッド・ソアー
  ブリュンヒルデ:カミラ・ニールンド
  ジークリンデ:ケイティ・ファン・クーテン
  ジークムント:エリック・カトラー
  フンディング:クリフトフ・フィシェサー
  ジークフリート:クラウス・フロリアン・フォークト
  ハーゲン:デヴィッド・リー
  ギュンター:マーティン・ガントナー
  グートルーネ:アグネタ・アイヒェンホルツ
  ワルトラウテ:アグニエツカ・レーリス


9月12日 – 10月17日
リヒャルト・シュトラウス《サロメ》
出演:エレナ・スティッキナ / コスタス・スモリジナス / ヴォルフガング・アプリンガー=シュペルハッケ / ミヒャエラ・シュースター / マウロ・ペーター / シエナ・リヒト・ミラー
指揮:シモーネ・ヤング
演出:アンドレアス・ホモキ


10月24日 – 11月26日
ヴェルディ《イル・トロヴァトーレ》
出演:クイン・ケルシー / マリーナ・レベカ / アニタ・ラチヴェリシュヴィリ / ピョートル・ベチャワ / ロベルト・ポマコフ / ボジェナ・ブイニツカ / オメル・コビリャク / Andrei Skliarenko
指揮:ジャナンドレア・ノセダ
演出:アデーレ・トーマス


11月13日 – 2022年1月16日
Leonard Evers《オデッセイ》
出演:ルーベン・ ドローレ  / アンドリュー・ムーア / デニズ・ウズン / シエナ・リヒト・ミラー / イレーネ・フリードリ / リリアーナ・ニキテアヌ / アンドリュー・オーエンス / ネイサン・ハラー / ツィーイー・ダイ / タチアナ・シュナイダー / バーナビー・レア / アレキサンダー・フレッツ / アレハンドロ・デル・アンヘル / ヴァレリー・ムルガ / チェイン・デヴィッドソン / オレグ・ダヴィドフ / フィリップ・マイヤー / エリカ・ペトロチェッリ
指揮:エドゥアルド・シュトラッサー / アン=カトリン・シュテッカー
演出:ライナー・ホルツアップフェル


12月5日 – 2022年1月13日
ドニゼッティ《アンナ・ボレーナ》
出演:ルカ・ピサローニ / ディアナ・ダムラウ / カリーヌ・デエ / スタニスラフ・ヴォロビヨフ / Alexey Neklyudov / ナデジュダ・カリャジナ / ネイサン・ハラー
指揮:エンリケ・マッツォーラ
演出:デヴィッド・オールデン


12月11日 – 2022年1月16日
ヨハン・シュトラウスⅡ《こうもり》
出演:トビアス・ボン / クリストフ・マルティ / フランツ・フリケル / マックス・グレッチ / リカルド・フレンツェル・バウディッシュ
 / ガブリエレ・リューフェル
指揮:カイ・ティーティエ
演出:ステファン・フーバー
 ※ベルンハルト劇場での上演


1月15日 – 2月26日
クリスチャン・スプーク《モンテヴェルディ》
出演:ローレン・フェイガン / ルイーズ・ケメニー / シエナ・リヒト・ミラー / アリエ・ヌスバウム・コーエン / エドガルド・モントヴィダス / アンソニー・グレゴリー
指揮:リッカルド・ミナージ


2月13日 – 3月5日
プーランク《カルメル派修道女の対話》
出演:ニコール・シュヴァリエ / オルガ・クルチンスカ / Thomas Erlank / エヴェリン・ヘルリツィウス / インガ・カルナ / アリス・ クート / Sandra Hamaoui / リリアーナ・ニキテアヌ / マルティン・ジセット / フレイア・アプフェルスタット / サヴェリ・アンドレーエフ / アレキサンダー・フレッツ / ヴァレリー・ムルガ / ヴラディスラフ・トゥルシュヒ / ヤニック・デブス
指揮:ティート・チェッケリーニ
演出:Jetske Mijnssen


3月6日 – 4月5日
ロッシーニ《アルジェのイタリア女》
出演:チェチーリア・バルトリ / ナデジュダ・カリャジナ / イルダル・アブドラザコフ / ローレンス・ブラウンリー / ニコラ・アライモ / イリヤ・アルトゥーホフ / レベッカ・オルヴェラ / シエナ・リヒト・ミラー.
指揮:ジャンルカ・カプアーノ
演出:パトリス・コリエ & モーシェ・ライザー


3月12日 – 3月19日
ペルゴレージ《オリンピアーデ》
出演:カルロ・アッレマーノ / ジョエル・ハーヴェイ / ローレン・スノーファー / アンナ・ボニタティブス / ヴィヴィカ・ジュノー / Thomas Erlank / デルフィーヌ・ガルー
指揮:オッターヴィオ・ダントーネ
演出:デヴィッド・マートン


4月3日 – 5月8日
シュテファン・ヴィルト《真珠の耳飾りの少女》 = 世界初演
出演:ローレン・スノーファー / トーマス・ハンプソン / ローラ・エイキン / フェリシティ・パーマー / ヤニック・デブス / レーネ・フリードリ / イアン・ミルン / サラ・キャッスル / リサ・タタン
指揮:ペーター・ルンデル
演出:テッド・ホフマン


4月30日 – 5月28日
ワーグナー《ラインの黄金》


5月5日 – 5月15日
ハイドン《月の世界》
出演:ヴラディスラフ・トゥルシュヒ / チェルシー・ツールフルー / ツィーイー・ダイ / フレイア・アプフェルスタット / Andrei Skliarenko / サヴェリ・アンドレーエフ / ルイス・マゼラン
指揮:ジョセフ・バスティアン
演出:菅尾友
 ※ヴィンタートゥール劇場での上演


6月1日 – 10日
ベッリーニ《海賊》
出演:Konstantin Shushakov / アルビナ・シャギムラトヴァ / ハヴィエル・カマレナ / アンドリュー・オーエンス / スタニスラフ・ヴォロビヨフ / シエナ・リヒト・ミラー
指揮:イバン・ロペス・レイノソ
演出:ヤンコ・カステリック


6月19日 – 7月10日
モーツァルト《フィガロの結婚》
出演:ダニエル・オクーリッチ / アニタ ・ハルティッヒ / モーガン・ピアース / ルイーズ・オルダー / レア・デサンドレ / マリン・ハルテリウス / ヨルク・フェリクス・シュペール / スペンサー・ラング / マルティン・ジセット / ツィーイー・ダイ / ルーベン・ドローレ
指揮:ステファノ・ モンタナーリ
演出:ジャン・フィリップ・グロガー


写真:Opernhaus Zürich


    もっと詳しく ▷


関連記事

  1. バーミンガム発 〓 バーミンガム市響が無料で5,000席を提供、国民保健サービス関係者向けに

  2. ミュンヘン発 〓 ラトルが2025年のエルンスト・フォン・ジーメンス音楽賞を受賞

  3. ベルリン発 〓 クリストフ・エッシェンバッハがベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団との契約を延長

  4. ハノーファー発 〓 第12回「ヨーゼフ・ヨアヒム国際ヴァイオリン・コンクール」は二人が第1位を分け合う

  5. 東京発 〓 新日本フィルが新シーズン、2023/2024シーズンの定期演奏会ラインナップを発表

  6. シカゴ発 〓 シカゴ響の次期首席トロンボーンにティモシー・ヒギンズ、サンフランシスコ響の首席からの転身

  7. ロンドン発 〓 ヘンデルの旧居が来年5月、リニューアル・オープン

  8. ニューヨーク発 〓 カーネギー・ホールが年内の公演をキャンセル

  9. フランクフルト発 〓 メゾ・ソプラノのクラウディア・マーンケにフランクフルト市から「宮廷歌手」の称号

  10. ラスベガス発 〓 ラスベガス・フィルが芸術顧問に大御所レナード・スラットキン

  11. ザルツブルク発 〓 1592年にオープンの老舗楽譜店が閉店

  12. ワシントン発 〓 ジャナンドレア・ノセダがナショナル交響楽団との契約を延長

  13. ベルリン発 〓 ドイツ・オーケストラ界の“冬の時代”は終了?

  14. マドリード発 〓 スペインの国営郵便局がビクトリア・デ・ロス・アンヘレス、アリシア・デ・ラローチャの肖像を使った切手を発売

  15. 訃報 〓 イヴァン・モズゴヴェンコ(97)ロシアのクラリネット奏者

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。