ミラノ発 〓 スカラ座が再開場

2020/07/08

ミラノ・スカラ座(Teatro alla Scala)が6日、バリトンのシモーネ・ピアッツォーラ、ピアノのベアトリーチェ・ラナ、チェロのミシャ・マイスキーによるコンサートで再開場した。

スカラ座が聴衆を入れての演奏会を行うのは133日ぶりという。リサイタルはイタリア政府の規制に従って、聴衆間の距離を取ったスタイルで行われるため、聴衆は603人だった。

その日の未明、映画音楽巨匠エンニオ・モリコーネが亡くなったが、ラナとマイスキーは彼へのオマージュとして、「ニュー・シネマ・パラダイス」の愛のテーマをアンコールに演奏した。

スカラ座は9月からオペラ上演を開始する予定で、旧作の《椿姫》、《アイーダ》、《ラ・ボエーム》の3作品を上演して12月7日の2020/2021シーズンの開幕までを繋ぐ方針。指揮はシャイーとズービン・メータが分担するとアナウンスされている。

また、本格稼働前にコロナ禍の犠牲者に捧げる演奏会をドゥオモ(ミラノ大聖堂)とベルガモ、ブレシアで行うことを発表している。リッカルド・シャイーの指揮でヴェルディのレクイエムを演奏する。

さらにそれに続いて、医療関係者への感謝を捧げるスカラ座での演奏会を行う。シャイーの指揮でベートーヴェンの「第九」を演奏する予定。

写真:Teatro alla Scala


関連記事

  1. ウィーン発 〓 フォルクスオーパーの次期音楽監督に指揮者のオメール・メイア・ヴェルバー

  2. アナベルク発 〓 エルツゲビルゲ劇場の次期音楽総監督にイェンス・ゲオルク・バッハマン

  3. ヘルシンキ発 〓 ミリアム・ヘリン国際声楽コンクールが閉幕

  4. ドレスデン発 〓 ザクセン州立オペラが宮本亞門新演出の《蝶々夫人》の上演を順延、スタッフに新型コロナの感染者出て

  5. モスクワ発 〓 グネーシン音楽学校の教員とキーシン、トリフォノフら卒業生がプーチン支持のホフロフ校長に抗議声明

  6. サンタンデール発 〓 スペインの音楽祭は8月催行へ

  7. ニューアーク発 〓 ニュージャージー響が音楽監督シャン・ジャンとの契約を延長

  8. パリ発 〓 「France Musique」が年末年始、パリ国立オペラによるワーグナー《ニーベルングの指環》4部作をストリーミング配信

  9. ルツェルン発 〓 夏の音楽祭の中止決まる

  10. ボストン発 〓 ボストン響が2020/2021シーズンの公演ラインナップを発表

  11. リーズ発 〓 リーズ国際ピアノ・コンクールはカザフスタンのアリム・バイゼンバエフが優勝、小林海都が2位に

  12. ベルリン発 〓 ベルリン・フィル初の女性コンサートマスター、ヴィネタ・サレイカ=フォルクナーが退団へ

  13. ウィーン発 〓 国立歌劇場が新制作の《パルジファル》を18日にストリーミング

  14. ウィーン発 〓 2022年の「ニューイヤー・コンサート」の指揮者はバレンボイム

  15. 訃報 〓 ラドゥ・ルプー(76)ルーマニア出身のピアニスト

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。