ミラノ・スカラ座(Teatro alla Scala)が6日、バリトンのシモーネ・ピアッツォーラ、ピアノのベアトリーチェ・ラナ、チェロのミシャ・マイスキーによるコンサートで再開場した。
スカラ座が聴衆を入れての演奏会を行うのは133日ぶりという。リサイタルはイタリア政府の規制に従って、聴衆間の距離を取ったスタイルで行われるため、聴衆は603人だった。
その日の未明、映画音楽巨匠エンニオ・モリコーネが亡くなったが、ラナとマイスキーは彼へのオマージュとして、「ニュー・シネマ・パラダイス」の愛のテーマをアンコールに演奏した。
スカラ座は9月からオペラ上演を開始する予定で、旧作の《椿姫》、《アイーダ》、《ラ・ボエーム》の3作品を上演して12月7日の2020/2021シーズンの開幕までを繋ぐ方針。指揮はシャイーとズービン・メータが分担するとアナウンスされている。
また、本格稼働前にコロナ禍の犠牲者に捧げる演奏会をドゥオモ(ミラノ大聖堂)とベルガモ、ブレシアで行うことを発表している。リッカルド・シャイーの指揮でヴェルディのレクイエムを演奏する。
さらにそれに続いて、医療関係者への感謝を捧げるスカラ座での演奏会を行う。シャイーの指揮でベートーヴェンの「第九」を演奏する予定。
写真:Teatro alla Scala
ミラノ発 〓 スカラ座が再開場
2020/07/08
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