ニューヨーク発 〓 浮かび上がってきたメトロポリタン歌劇場の次期シーズン

2021/02/05

ニューヨーク・メトロポリタン歌劇場(Metropolitan Opera)の有料配信番組「Live concert series」に出演しているアーティストたちと総支配人ピーター・ゲルブのやり取りの中で、今後の上演プランの全体像が浮かび上がってきた。歌劇場は2021/2022シーズン開幕をもって活動の再開をめざしている。

やり取りはゲルブが昨年から、オンライン・チャットサービス「ズーム」を使い、アンナ・ネトレプコ、ソンドラ・ラドヴァノフスキーとピョートル・ベチャワ、ソーニャ・ヨンチェヴァ、リセ・ダビドセンら複数の歌手と行っているもの。それらを通して浮かび上がってきたのは以下の通り。

・新シーズンにワーグナー《ローエングリン》、ヴェルディ《運命の力》の新制作が行われること、そこにネトレプコの出演を予定していること

・チャイコフスキー《スペードの女王》、ヴェルディ《ナブッコ》のリバイバル上演が行われること、そこにもネトレプコの出演を予定していること

・ポンキエッリ《ラ・ジョコンダ》の新制作が行われること、そこにラドヴァノフスキーとベチャワの出演を予定していること

・ケルビーニ《メデア》の新制作を行うこと、そこにラドヴァノフスキーの出演を予定していること

・ジョルダーノ《フェドーラ》の新制作を考えていること、そこにヨンチェヴァの出演を予定していること

・プッチーニ《蝶々夫人》、ジョン コリリアーノ《ヴェルサイユの幽霊》、ベッリーニ《ノルマ》の再演を考えており、そこにもヨンチェヴァへの出演を予定していること

・ブリン・ターフェルがプッチーニ《外套》と《ジャンニ・スキッキ》に出演すること

・《外套》にリセ・ダビドセンが出演すること

・エンジェル・ブルーがヴェルディ《イル・トロヴァトーレ》レオノーラを歌うこと

写真:Metropolitan Opera


    もっと詳しく ▷


関連記事

  1. フィレンツェ発 〓 新型コロナウイルスの感染拡大めぐり、チョン・ミョンフンも降板

  2. ロサンゼルス発 〓 2020/2021シーズンの公演ラインナップを発表

  3. マルティナ・フランカ発 〓 ヴァッレ・ディートリア音楽祭が開催を決定

  4. ウィーン発 〓 国立歌劇場の字幕サービスに中国語とスペイン語

  5. コペンハーゲン発 〓 コペンハーゲン・フィルの次期首席指揮者にクリストフ・ゲッショルト、上岡敏之の後任

  6. ヒューストン発 〓 ヒューストン響が音楽監督のユライ・ヴァルチュハとの契約を延長

  7. ミラノ発 〓 スカラ座が新制作の《ニーベルングの指環》の第1弾、《ラインの黄金》をストリーミング配信

  8. ストラスブール発 〓 初演200年を迎えた《第九》を、「Arte」が4都市4オーケストラの映像を繋いで放送

  9. ベルリン発 〓 バレンボイム、80歳記念コンサートもキャンセル

  10. サンモリッツ発 〓 アルゲリッチ、8月の公演をすべてキャンセル

  11. テルアビブ発 〓 ルービンシュタイン国際ピアノコンクール終了、スペインのフアン・ペレス・フロリスタンが優勝、日本の桑原が第2位

  12. 台北発 〓 インバルが台北市立響と契約更改、2025年まで任期を延長

  13. トリノ発 〓 リッカルド・ムーティがストリーミングのための《コジ・ファン・トゥッテ》を指揮してトリノ歌劇場にデビュー

  14. リューベック発 〓 シュレスヴィヒ=ホルシュタイン音楽祭も開催を中止

  15. ウィーン発 〓 国立歌劇場が管弦楽団の首席チェロ奏者を解任

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。