フランスのメゾ・ソプラノ歌手ベアトリス・ユリア=モンゾン(Béatrice Uria-Monzon)が19日に亡くなった。61歳だった。戦後生まれの“カルメン歌い”として国際的に活躍した。
フランス南部アジャンの生まれ。スペインの画家アントニオ・ユリア=モンゾンを父に持ち、長じてボルドー大学、ボルドー音楽院に学んだ後、マルセイユの国立オペラ歌手職業訓練センターを経て、パリ国立オペラのメンバーとしてキャリアをスタートさせた。
「琥珀色の声」と評された暗い声質が持ち味で、当たり役のカルメンで世界の著名な歌劇場を席巻した他、フランス物、イタリア物の諸役など幅広いレパートリーで活躍。2023年6月〜7月にフランス・トゥールーズのキャピトル劇場で上演されたボーイト《メフィストフェレ》への出演が最後のオペラ出演となった。
写真:Loïc Déquier
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