ロンドン発 〓 「最も忙しい指揮者」はまたまたネルソンス、クラシック統計ランキングで

2023/01/09

英国を拠点にした音楽サイト「Bachtrack」が恒例の公演数を元にした年度ランキングを発表した。それによると、2022年の「最も忙しい指揮者」はアンドリス・ネルソンス。2018年にワレリー・ゲルギエフを抜いてから第1位をキープ、114公演を指揮している(2019年は131回)。

第2位はヤニック・ネゼ=セガンで、パーヴォ・ヤルヴィ、クラウス・マケラ、サイモン・ラトルの順。マケラがベスト5に初めて登場した他、ロシアのウクライナ侵略絡みでゲルギエフはベスト10圏外に去った。

一方、コロナ禍から立ち直る中での「最も忙しいオーケストラ」は、フィラデルフィア管弦楽団、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、ボストン交響楽団、ウィーン交響楽団、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の順。

ピアニストに目を転じると、公演数でトップに立つのがユジャ・ワンで、ダニール・トリフォノフ、イェフィム・ブロンフマンと続く。バイオリニストは、パトリツィア・コパチンスカヤ、ルノー・カプソン、レオニダス・カヴァコスの順。

オペラの上演ランキングは、モーツァルト《フィガロの結婚》、プッチーニ《ラ・ボエーム》、モーツァルト《魔笛》、プッチーニ《トスカ》、ビゼー《カルメン》がベスト5となっている。


写真:Boston Symphony Orchestra / Aram Boghosian


    もっと詳しく ▷


関連記事

  1. ミュンヘン発 〓 サイモン・ラトル率いるバイエルン放送響が11月に日本ツアー

  2. ブエノスアイレス発 〓 コロン劇場管の次期総監督にアレホ・ペレス

  3. ロンドン発 〓 ウィグモア・ホールが全公演をキャンセル、閉鎖は7月末まで

  4. ベルリン発 〓 ドイツの7つコンサートホールがキーウ響支援のためのドイツ演奏ツアー

  5. ルクセンブルク発 〓 ルクセンブルク・フィルの次期音楽監督にハンガリーの若手マーティン・ラジュナ

  6. イスタンブール発 〓 パトリック・ハーンがトルコのボルサン・イスタンブール・フィルハーモニー管弦楽団の次期芸術顧問兼首席客演指揮者に

  7. プラハ発 〓 ヤクブ・フルシャがセミヨン・ビシュコフの後任として、2028/2029シーズンからがチェコ・フィルの音楽監督に

  8. ヴェローナ発 〓 ガスディア総裁が音楽祭の開催を諦めていないと、新聞のインタビューで

  9. ロンドン発 〓 空席だったングリッシュ・ナショナル・オペラの音楽監督にアンドレ・デ・リッダー

  10. ベルン発 〓 スイスは1,000人以上のイベントを禁止、新型コロナウイルスの感染拡大で

  11. ローマ発 〓 ローマ歌劇場は14日に再開場、続いて野外公演

  12. ロサンゼルス発 〓 ロサンゼルス・フィルの首席コンサートマスターを務めるマーティン・シャリフォーが2024/2025シーズンで退団

  13. アブダビ発 〓 イスラエル・フィルがアラブ首長国連邦を訪問、歴史的コンサート

  14. ローマ発 〓 ローマ歌劇場が《エルナーニ》を無料ストリーミング

  15. ミュンヘン発 〓 ミュンヘン・フィルのウクライナ支援のチャリティー・コンサートに4,000万円超の善意

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。