ブレゲンツ発 〓 ブレゲンツ音楽祭は開催断念、グラフェネック音楽祭は開催を表明

2020/05/16

イベント開催の解禁をめぐり、オーストリア政府が新たに緩和指針を打ち出したのを受け、オーストリアの夏の音楽祭に動きが出ている。ザルツブルク音楽祭(Salzburger Festspiele)プログラムを変更して開催をめざすことを明らかにした他、ブレゲンツ音楽祭(Bregenzer Festspiele)がキャンセルを発表、グラフェネック音楽祭(Grafenegg Festival)は開催を表明した。

オーストリアのルドルフ・アンショバー(Rudolf Anschober)労働・社会問題・保健・消費者保護相が発表した指針では、最大100人の屋内および屋外イベントは5月末から解禁される。映画館を含めた250人規模のイベントの解禁は7月1日から。8月1日からは500人までのイベントの開催が認められる。また、特例として、十分なセキュリティが確保されている場合は、1,000人規模のイベントも許可される。

ブレゲンツ音楽祭はボーデン湖上に設けられた特設ステージでオペラが上演されており、ステージを約6,000席の客席が囲んでいる。今年は7月22日から8月23日の日程で開催される予定だった。

一方、グラフェネック音楽祭は8月14日から9月6日までという日程。芸術監督を務めるピアニストのルドルフ・ブッフビンダーが声明で国の指針に準拠していることを強調。詳細は6月3日に発表されるという。

写真:Grafenegg Festival


関連記事

  1. ウィーン発 〓 ウィーン・フィルが2024年の「ニューイヤー・コンサート」のプログラムを発表

  2. ポートランド発 〓 オレゴン響も楽団員と指揮者全員をレイオフ

  3. カーディフ発 〓 英国のウェールズ・ナショナル・オペラが2024/2025シーズンの公演ラインナップを発表

  4. ルツェルン発 〓 イタリアから戻ったオーケストラがオペラから降板、新型コロナウイルスの感染拡大で

  5. ウィーン発 〓 コンツェルトハウスがクルレンツィス&ムジカエテルナのコンサートをキャンセル、ウクライナ大使の要請受け

  6. ザルツブルク復活祭音楽祭 〓 来年のオペラはネトレプコ主演の《トゥーランドット》

  7. ライプツィヒ発 〓 市立歌劇場の次期音楽総監督にクロアチアのイヴァン・レプシッチ

  8. パリ発 〓 指揮者のスペランツァ・スカップッチにフランスの「芸術文化勲章シュヴァリエ」

  9. ロンドン発 〓 王立音楽院がパッパーノ、カウフマンに名誉博士号

  10. ミラノ発 〓 スカラ座が音楽監督のリッカルド・シャイーとの契約を延長

  11. ブリュッセル発 〓 モネ劇場が《薔薇の騎士》を無料ストリーミング

  12. 訃報 〓 ケルスティン・マイヤー(92)スウェーデンのメゾ・ソプラノ歌手

  13. ブリュッセル発 〓 エリザベート王妃国際音楽コンクールは開催へ

  14. ニューヨーク発 〓 メトロポリタン歌劇場管が2021年の夏にヨーロッパ・ツアー

  15. ウィーン発 〓 2025年元旦の「ニューイヤー・コンサート」の指揮者はリッカルド・ムーティ

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。