[開催都市]
Bregenz … Austria
ブレゲンツ … オーストリア
[開催時期]
2025:7.16 … 8.17
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オーストリアの西の端に位置するブレゲンツは、ボーデン湖(Bodensee)を挟んで、スイス、ドイツと国境を接する街。ミュンヘンから列車で約2時間半、チューリヒから約1時間半ほどのところにある。そのブレゲンツで毎夏、ボーデン湖上に特設ステージが設けられ、そこでオペラが上演される。
音楽祭の始まりは1946年、湖上に砂利運搬船を2隻浮かべ、そこでオペラを上演したこと。それがいまでは、世界中から毎年27万人を超える音楽ファンを集める一大イベントに成長した。会期は7月下旬から8月下旬かけての1ヵ月。上演するオペラは2年ごとに変わり、夕食後の午後9時過ぎに開演する。
ステージ上には巨大なセットが組まれ、見る者を圧倒する。時代の先端を走る演出家が起用されており、2024年、2025年がフィリップ・シュテルツル演出のウェーバー《魔弾の射手》、2026年、2027年はダミアーノ・ミケレットの演出によるヴェルディ《椿姫》、意外にも湖上ステージで《椿姫》が上演されるのは初めてという。また、2028年と2029年はリディア・スタイアーがワーグナー《さまよえるオランダ人》の演出を手掛け、音楽祭デビューを飾る。
その湖上ステージを囲み、湖畔に設けられる客席は6,000席。ピットにはウィーン交響楽団が入り、音楽祭の音楽監督は現在、エンリケ・マッツォーラ。湖畔には祝祭劇場やレストランなどの施設が広がり、最近は祝祭劇場でもオペラが上演されている。これはこれで人気で、2025年はエネスク《エディプス王》が上演された。

