イベント開催の解禁をめぐり、オーストリア政府が新たに緩和指針を打ち出したのを受け、オーストリアの夏の音楽祭に動きが出ている。ザルツブルク音楽祭(Salzburger Festspiele)がプログラムを変更して開催をめざすことを明らかにした他、ブレゲンツ音楽祭(Bregenzer Festspiele)がキャンセルを発表、グラフェネック音楽祭(Grafenegg Festival)は開催を表明した。
オーストリアのルドルフ・アンショバー(Rudolf Anschober)労働・社会問題・保健・消費者保護相が発表した指針では、最大100人の屋内および屋外イベントは5月末から解禁される。映画館を含めた250人規模のイベントの解禁は7月1日から。8月1日からは500人までのイベントの開催が認められる。また、特例として、十分なセキュリティが確保されている場合は、1,000人規模のイベントも許可される。
ブレゲンツ音楽祭はボーデン湖上に設けられた特設ステージでオペラが上演されており、ステージを約6,000席の客席が囲んでいる。今年は7月22日から8月23日の日程で開催される予定だった。
一方、グラフェネック音楽祭は8月14日から9月6日までという日程。芸術監督を務めるピアニストのルドルフ・ブッフビンダーが声明で国の指針に準拠していることを強調。詳細は6月3日に発表されるという。
写真:Grafenegg Festival
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