ザルツブルク発 〓 夏の音楽祭はプログラムを組み直して開催を模索

2020/05/16

最後まで諦めないー。音楽祭100周年を迎えるオーストリアのザルツブルク音楽祭が15日、この夏の音楽祭について、オーストリア政府が新たに打ち出した規制緩和指針を受けて、プログラムを組み直すと発表した。

ルドルフ・アンショバー(Rudolf Anschober)労働・社会問題・保健・消費者保護相が発表した指針は、2020年5月29日から適用されるもの。それを適用すると当初の計画通り音楽祭を行えないため、代替案を5月25日の政府の監督委員会に提示するという。

指針では、最大100人の屋内および屋外イベントは5月末から解禁される。映画館を含めた250人規模のイベントの解禁は7月1日から。8月1日からは500人までのイベントの開催が認められる。また、特例として、十分なセキュリティが確保されている場合は、1,000人規模のイベントも許可される。

オーストリアにおけるコロナ禍は、感染者が16,000強、死者は628人。今回のアンショバー指針をめぐっては、発表前に反対派のウルリケ・ルナチェク(Ulrike Lunacek)文化担当長官が辞任するという騒動が起きている。

写真:Salzburg Festspiele

    もっと詳しく ▷

    音楽祭プロフィールはこちら ▷





関連記事

  1. ブレーメン発 〓 バレンボイム、久方ぶりに指揮台に復帰

  2. ウィーン発 〓 国立歌劇場が6月のストリーミング配信のラインナップを発表

  3. ミュンヘン発 〓 クリスティアン・ティーレマンがバイエルン放送交響楽団にデビュー

  4. ア・コルーニャ発 〓 スペインのガリシア響が首席指揮者のロベルト・ゴンザレス=モンハスとの契約を延長

  5. アナベルク発 〓 エルツゲビルゲ劇場の次期音楽総監督にイェンス・ゲオルク・バッハマン

  6. ムンバイ発 〓 2024年の「オペラリア」は米国のソプラノ歌手キャスリーン・オマラ、中国のバス・バリトン歌手ル・ブが優勝

  7. ベルリン発 〓 第2ヴァイオリンの首席にマレーネ・イトウ、ベルリン・フィル

  8. ベルン発 〓 ベルン市立劇場の首席指揮者にロシアの女性指揮者アレヴティナ・ヨッフェ

  9. ウィーン発 〓 国立歌劇場が3月第4週のストリーミング配信のラインナップを発表

  10. 東京発 〓 N響が首席指揮者のファビオ・ルイージとの契約を早くも延長

  11. ロサンゼルス発 〓 夏の風物詩「ハリウッドボウル」も開催中止

  12. シュタイアー発 〓 「オーストリア音楽劇場賞」の最優秀指揮者にフランツ・ウェルザー=メスト

  13. パンプローナ発 〓 ナヴァラ響の次期首席指揮者に香港出身のペリー・ソー

  14. ウィーン発 〓 フォルクスオーパーが2024/2025シーズンの公演ラインナップを発表

  15. ベルリン発 〓 キョンミン・パクが韓国人として初めてベルリン・フィルに入団

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。