エバンストン発 〓 原田慶太楼に2023年の「ゲオルグ・ショルティ指揮者賞」

2023/04/26

米国ショルティ財団(The Solti Foundation U.S.)が2023年の「ゲオルグ・ショルティ指揮者賞」を原田慶太楼(Keitaro Harada)に贈ると発表した。受賞者には賞金30,000ドルの他、シカゴ交響楽団とシカゴ・リリック・オペラなどで指揮する機会が与えられる。

財団は2000年、名指揮者ゲオルク・ショルティ(1912-1997)の顕彰を目的に設立された団体。ショルティはハンガリー出身で後に英国に亡命、アメリカでは長くシカゴ交響楽団の音楽監督を務めた。

財団は2004年から才能のある若手指揮者を支援するためのプログラムをスタートさせ、原田も2014年、2015年、2016年、2020年、2021年、2022年に支援を受けてきた。指揮者賞の創設は2007年で、2013年から受賞者を毎年選んでいる。

原田は1985年、東京生まれの38歳。17歳で単身渡米、米国で研鑽を積み、現在は米国ジョージア州南東部サバンナ・フィルハーモニックの音楽・芸術監督の他、日本では2021年から東京交響楽団の正指揮者を務めている。

写真:Atsushi Yokota


    もっと詳しく ▷


関連記事

  1. ロンドン発 〓 作曲家の久石譲がロイヤル・フィルの「コンポーザー・イン・アソシエーション」に

  2. ウィーン発 〓 フォルクスオーパーの総監督に演出家のロッテ・デ・ベア

  3. ウィーン発 〓 ウィーン放送響が首席指揮者のマリン・オールソップとの契約を延長

  4. ハイデルベルク発 〓 ピアニストのイゴール・レヴィットが「ハイデルベルクの春」音楽祭の共同芸術監督に就任

  5. ウィーン発 〓 グルベローヴァの遺品がオンライン・オークションに

  6. ソフィア発 〓 国立歌劇場で新シーズン開幕、創立130周年

  7. モスクワ発 〓 ボリショイ劇場で“ウクライナにおける特別軍事作戦”で死亡した兵士の遺族のためのチャリティー公演

  8. ウィーン発 〓 ポリーニが10ヵ月ぶりに現場復帰

  9. ロサンゼルス発 〓 ハンス・ジマーが2度目の「アカデミー賞」作曲賞受賞、映画「DUNE デューン 砂の惑星」の音楽で

  10. ミュンヘン発 〓 ザクセン州立オペラに続いてバイエルン州立オペラも公演をキャンセル、新型コロナの感染者急増で

  11. ウィーン発 〓 フォルクスオーパーが2022/2023シーズンの公演ラインナップを発表

  12. ミュンヘン発 〓 マーリス・ペーターゼン、ヴォルフガング・アプリンガー=シュペルハッケにバイエルン州から「宮廷歌手」の称号

  13. ウィーン発 〓 国立歌劇場が新作の《カルメン》のストリーミング配信へ、カストロノーヴォの代役にベチャワ、ラチヴェリシュヴィリは現場復帰

  14. チューリッヒ発 〓 チューリッヒ歌劇場の古楽オーケストラ「シンティラ管」の芸術監督にリッカルド・ミナーシ

  15. ライプツィヒ発 〓 ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団が5月の「マーラー・フェスティバル」を2023年に延期

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。