バイロイト発 〓 来年の音楽祭の《タンホイザー》はアクセル・コーバーが指揮!?

2019/08/02
【最終更新日】2023/03/02

来年の《タンホイザー》の指揮者にアクセル・コーバー(Axel Kober)が起用されるとドイツで報じられた。コーバーは2013年からデュッセルドルフにあるライン・ドイツ・オペラの音楽総監督。2013年、2014年に音楽祭で《タンホイザー》指揮している。

音楽祭の《タンホイザー》は今年、7月25日にトビアス・クラッツァーの新演出による新しいプロダクションを上演、その指揮にワレリー・ゲルギエフ(Valery Gergiev)が起用された。彼にとっては音楽祭デビューだったが、初日のカーテンコールで強烈なブーイングを浴び、ドイツ系メディアから手厳しい批判にさらされている。

原因はゲルギエフが忙し過ぎて、オーケストラとのコミュニケーションが十分に取れなかったこと。音楽祭のオーケストラは、ドイツ各地から奏者を集めて編成される臨時編成で、毎年6月末から7月初めに練習がスタートする。

しかし、ゲルギエフはこの夏、ヴェルビエ音楽祭、ザルツブルク音楽祭、PMF(パシフィック・ミュージック・フェスティバル)の日程が入り込んで、《タンホイザー》のリハーサルも3回しか行えなかった。しかも、うち2回はスタートが大幅に遅れるような状態だったという。

写真:Deutsche Oper am Rhein / Susanne Diesner


関連記事

  1. 訃報 〓 ウド・ツィンマーマン(78)作曲家

  2. リューベック発 〓 リューベック歌劇場の音楽総監督にシュテファン・ヴラダー

  3. ミュンヘン発 〓 ミュンヘン・フィルが新シーズンの開幕コンサート

  4. ベルリン発 〓 ヨアナ・マルヴィッツがベルリン・コンツェルトハウス管の次期首席指揮者に

  5. パルマ発 〓 ヴェルディ・フェスティバルが2023年の公演ラインナップを発表

  6. ヴィースバーデン発 〓 パトリック・ランゲが任期残してヘッセン州立劇場の音楽総監督を退任、芸術総監督との方向性合わず

  7. 訃報 〓 パウル=ハインツ・ディートリヒ(90)ドイツの作曲家

  8. バーデン=バーデン発 〓 ベルリン・フィルがバーデン=バーデン・イースター音楽祭との契約を延長

  9. ルツェルン発 〓 リッカルド・シャイーが音楽監督務める音楽祭のオープニング・コンサートをキャンセル、緊急の手術で

  10. ザルツブルク発 〓 復活祭音楽祭の開催を断念、新型コロナウイルスの感染拡大で

  11. ライプツィヒ発 〓 ブロムシュテットがゲヴァントハウス管のコンサートをキャンセル、代役でスザンナ・マルッキがオーケストラ・デビュー

  12. 訃報 〓 ユルゲン・フリム(81)ドイツの演出家

  13. エディンバラ国際フェスティバル 〓 2021年の概要を発表

  14. ライプツィヒ発 〓 市立オペラが新制作の《ローエングリン》でカタリーナ・ワーグナーの新演出を断念、コロナ禍でリセウ劇場との共同制作進まず

  15. エディンバラ発 〓 エディンバラ国際フェスティバルの次期芸術監督にニコラ・ベネデッティ、初の女性、初のスコットランド人、初の現役音楽家

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。