来年の《タンホイザー》の指揮者にアクセル・コーバー(Axel Kober)が起用されるとドイツで報じられた。コーバーは2013年からデュッセルドルフにあるライン・ドイツ・オペラの音楽総監督。2013年、2014年に音楽祭で《タンホイザー》指揮している。
音楽祭の《タンホイザー》は今年、7月25日にトビアス・クラッツァーの新演出による新しいプロダクションを上演、その指揮にワレリー・ゲルギエフ(Valery Gergiev)が起用された。彼にとっては音楽祭デビューだったが、初日のカーテンコールで強烈なブーイングを浴び、ドイツ系メディアから手厳しい批判にさらされている。
原因はゲルギエフが忙し過ぎて、オーケストラとのコミュニケーションが十分に取れなかったこと。音楽祭のオーケストラは、ドイツ各地から奏者を集めて編成される臨時編成で、毎年6月末から7月初めに練習がスタートする。
しかし、ゲルギエフはこの夏、ヴェルビエ音楽祭、ザルツブルク音楽祭、PMF(パシフィック・ミュージック・フェスティバル)の日程が入り込んで、《タンホイザー》のリハーサルも3回しか行えなかった。しかも、うち2回はスタートが大幅に遅れるような状態だったという。
写真:Deutsche Oper am Rhein / Susanne Diesner
バイロイト発 〓 来年の音楽祭の《タンホイザー》はアクセル・コーバーが指揮!?
2019/08/02
【最終更新日】2023/03/02
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