ドイツのバイロイト音楽祭で8月1日、《ワルキューレ》の第2幕でヴォータン役のポーランドのバス・バリトン歌手トマス・コニエチュニーが舞台上で負傷、第3幕から代役が歌うという“事件”が起きた。幸いにも怪我は軽く、コニエチュニーは3日に上演される《ジークフリート》で、予定通りさすらい人を歌うという。
音楽祭の発表によると、コニエチュニーは肘掛け椅子の背もたれに倒れこんだ際に椅子が壊れて怪我をしたという。そのまま出演を続けたが、痛みがひどくなったことから第2幕で降板。第3幕からミヒャエル・クプファー=ラデツキーが代役に立った。5日に予定されている《神々の黄昏》でグンターを歌いうためバイロイト入りしていたという。
今年のバイロイト音楽祭では、7月31日から新演出の《ニーベルングの指環》の上演が始まり、1日は《ワルキューレ》の初日だった。コニエチュニー自身が当初予定されたジョン・ラングレンの出演キャンセルを受け、その代役として《ワルキューレ》のヴォータン役に起用されていた。
写真:Bayreuther Festspiele / Enrico Nawrath
バイロイト発 〓 バイロイト音楽祭の《ワルキューレ》でヴォータン役のトマス・コニエチュニーが怪我で途中降板
2022/08/03
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