ラ・フォル・ジュルネ 〓 2月開催を4月に延期

2021/01/15

フランス北西部の港町ナントで毎年2月に行われている音楽祭ラ・フォル・ジュルネ(La Folle Journée)が2月開催を諦め、4月の開催をめざすことになった。新型コロナウイルスの感染拡大が収まらないため。当初は《バッハとモーツァルト》をテーマに、2月5日から7日までの日程で行われる予定だった。新しい日程は、4月9日から11日。

ラ・フォル・ジュルネは1995年、フランスの音楽プロデューサーのルネ・マルタンが起ち上げた音楽祭。会期中、会場のコンベンションセンターに9つのステージが設けられ、それぞれのステージで朝から晩までコンサートが行われる。

そのどれもが短めの45分、5ユーロ(750円)からという低価格も特徴。フランスのメディアによると、コロナ禍の中で「ベートーヴェン」をテーマに行われた昨年の音楽祭は271回のコンサートが行われ、1800人の演奏家が出演。チケットは14万枚売り上げているという。

その後、姉妹版が海外でも開催されるようになり、中でも、日本でも2005年から東京・有楽町で開催されている。昨年は新型コロナウイルスの感染拡大を受けて中止されたが、いまや5月のゴールデンウィークの風物詩として賑わいを見せている。

写真:La Folle Journée


    もっと詳しく ▷


関連記事

  1. ボルドー発 〓 ボルドー国立オペラの次期芸術総監督にエマニュエル・オンドレ、マルク・ミンコフスキは退任

  2. ヴェルディ・フェスティバル 〓 2020年の音楽祭の詳細を発表

  3. インスブルック発 〓 インスブルック古楽音楽祭が2022年の公演ラインナップを発表

  4. バーデン=バーデン発 〓 復活祭音楽祭のレジデンツ・オーケストラにロイヤル・コンセルトヘボウ管、マーラー室内管、2026年から3年間

  5. パリ発 〓 劇場の占拠、フランス全土へ拡大

  6. ザルツブルグ復活祭音楽祭 〓 2023年から毎年違う指揮者とオーケストラで

  7. パリ発 〓 演出家のオリヴィエ・ピィがシャトレ座の支配人に就任

  8. パリ発 〓 レジス・パスキエの愛器1736年製「グァルネリ・デル・ジェス」が競売に、推定落札価格は5億円超

  9. エルル発 〓 芸術監督グスタフ・クーンの後任決まる、チロル音楽祭

  10. グラインドボーン音楽祭 〓 音楽祭の開幕延期を決定

  11. 宮崎国際音楽祭 〓 2021年は7月末から開催

  12. バーデン=バーデン発 〓 復活祭音楽祭、2025年のオペラは《蝶々夫人》

  13. ザルツブルク発 〓 ザルツブルク聖霊降臨祭音楽祭、今年は5月21日に開幕

  14. パリ発 〓 パリ国立オペラが「ウクライナ支援コンサート」

  15. バイロイト発 〓 バイロイト音楽祭がキャスト交代を発表。ジョン・ルンドグレンを《ワルキューレ》のヴォータン、《ジークフリート》のさすらい人に起用、来年から上演始まる新制作の《ニーベルングの指環》で

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。