訃報 〓 ゲオルク・クリストフ・ビラー(66)ライプツィヒ聖トーマス教会第16代カントル

2022/01/28
【最終更新日】2023/02/06

ドイツ・ライプツィヒにある聖トーマス教会第16代カントルを務めた指揮者のゲオルク・クリストフ・ビラー(Georg Christoph Biller)が27日に亡くなった。66歳だった。聖トーマス教会のカントルは「トーマスカントル」と呼ばれる少年合唱団の音楽監督職。作曲家のバッハも1723年から1750年まで務めた。

ビラーは1955年、約3600年前に造られた「世界最古の星図」とされる「ネブラ・ディスク」で知られるドイツ北東部ネブラ生まれ。1965年から1974年まで聖トーマス教会少年合唱団の団員として活動した。

その後、ライプツィヒ音楽院(現在のフェリックス・メンデルスゾーン・バルトルディ音楽演劇大学)でロルフ・ロイターとクルト・マズアに指揮を学に、1980年に彼はゲヴァントハウス合唱団の団長に就任、ハレの教会音楽学校で合唱指揮の講師を務めた。

1992年、1990年の東西ドイツの統合で状況が目まぐるしく変化する中で第16代トーマスカントルに就任。2015年で退任するまで着実にアンサンブルのレベルを向上させ、任期中の2012年には聖トーマス教会少年合唱団800周年の祝賀コンサートも行っている。

写真:Thomanerchor Leipzig / Matthias Knoch


関連記事

  1. マルメ発 〓 スウェーデンのマルメ歌劇場が首席客演指揮者に自国の指揮者パトリック・リングボリ

  2. ボストン発 〓 ボストン響が2020/2021シーズンの公演ラインナップを発表

  3. ベルリン発 〓 ベルリン音楽祭が2024年の公演ラインナップを発表、ウィーン・フィルが初客演

  4. バイロイト発 〓 バイロイト音楽祭が常設合唱団を解散、今後は1年ごとにオーディションを通じてメンバーを選抜

  5. フランクフルト発 〓 フランクフルト歌劇場が2020/2021シーズンの公演ラインナップを発表

  6. 訃報 〓 ノルベルト・バラチュ(92)オーストリアの合唱指揮者

  7. ミラノ発 〓 スカラ座博物館で巨匠演出家フランコ・ゼッフィレッリの回顧展がスタート

  8. ローマ発 〓 “パイロット”ハーディングが自分が乗務する便で、サンタ・チェチーリア国立アカデミー管のメンバーをパリへ

  9. ブリュッセル発 〓 大野和士がブリュッセル・フィルの次期音楽監督に

  10. グラスゴー発 〓 トマス・ダウスゴーまた離任、BBCスコティッシュ交響楽団が後任にライアン・ウィグルスワース

  11. 東京発 〓 2020年東京五輪・パラリンピックの公式文化プログラム、ドミンゴの代役決まる

  12. ライプツィヒ・バッハ音楽祭 〓 ライプツィヒ・バッハ音楽祭の「バッハ・メダル」、2021年は初めて二人の音楽学者に

  13. 訃報 〓 エドゥアルド・アルテミエフ(86)ロシアの作曲家

  14. ウィーン発 〓 国立歌劇場が6月のストリーミング配信のラインナップを発表

  15. ワシントン発 〓 ヨーヨー・マがロシア大使館前の歩道で独り演奏、ウクライナ侵略に抗議

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。