マルティナ・フランカ発 〓 ヴァッレ・ディートリア音楽祭が2025年の公演ラインナップを発表

2025/02/08

イタリアのマルティナ・フランカで行われているヴァッレ・ディートリア音楽祭(Festival della Valle d’Itria)が2025年の公演ラインナップを発表した。2025年は7月18日から8月3日までの開催で、テーマは「伝統と現代性のバランス」。戦争と平和の二項対立を探求するプログラムが予定されている。

上演されるオペラはロッシーニの《タンクレディ》、ブリテン《オーウェン・ウィングレイヴ》、ラヴェル《子供と魔法》の3作品。《タンクレディ》はハッピーエンドで終わる初演時のヴェネツィア版と悲劇版となったフェラーラ版というの2つバージョンで上演される。演出はアンドレア・ベルナールで、セスト・クアトリーニが指揮する。歌手陣はアンナ・ゴリャチョーバ、フランチェスカ・ピア・ヴィターレ、デイヴ・モナコ、アドルフォ・コッラードらが起用されている。

イタリア初演となる《オーウェン・ウィングレイヴ》はアンドレア・デ・ローザが演出を手掛ける。指揮はダニエル・コーエン。歌手陣はエネアス・フム、ルアイリ・ボーウェン、シャーロット=アン・シプリーといった顔ぶれ。また、《子供と魔法》は初演100周年を祝っての室内楽版の上演。指揮はミリアム・ファリーナで、歌手陣はロドルフォ・チェレッティ・ベルカント・アカデミーの若者たちが中心。

一方、オーケストラ・プログラムでは、ファビオ・ルイージがスカラ座管弦楽団を指揮してショスタコーヴィチの交響曲第14番を取り上げる。リディア・フリードマン、アドルフォ・コッラードが出演する。

写真:Festival della Valle d’Itria


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