ミラノ発 〓 スカラ座の理事会が総裁のドミニク・マイヤー、音楽監督のリッカルド・シャイーの任期を1年延長へ

2024/04/11

ミラノ市長が議長を務めるスカラ座の理事会は総裁のドミニク・マイヤー(Dominique Meyer)、音楽監督のリッカルド・シャイー(Riccardo Chailly)の任期を、2026年2月まで1年間延長を提案することで合意したと、イタリアのメディアが報じている。

総裁については、メローニ政権がオペラ財団のトップの年齢制限を70歳とする新法を施行させたことを受け、現在68歳のマイヤーが2025年2月末に任期満了を迎えた後の契約延長が不可能となり、理事会は先日、次期総裁にヴェネチアのフェニーチェ劇場の総裁を務めているフォルトゥナート・オルトンビーナ(Fortunato Ortombina)を迎えることを決めた。

しかし、この決定にオーケストラは、マイヤーとシャイーの任期延長を求める声明を発表。そうした動きを受けて理事会は、例外的に二人の任期を延長、オルトンビーナの就任を先送りしたとみられる。シャイーは2015年からその任にあり、その後任については、一部のメディアがダニエレ・ガッティが有力と報じている。

写真:Teatro alla Scala / Brescia e Amisano


関連記事

  1. ウィーン発 〓 ティーレマン、2024年からスカラ座の《ニーベルングの指環》を指揮

  2. トゥールーズ発 〓 キャピトル国立管の次期音楽監督にフィンランドの指揮者タルモ・ペルトコスキ

  3. パリ発 〓 ヨナス・カウフマンとリュドヴィク・テジエの二人が芸術存続のための政府の行動求める署名運動をスタート

  4. ロサンゼルス発 〓 ロサンゼルス・オペラが届かない舞台装置を急きょ自作、2021/2022シーズンは予定通りの開幕

  5. リッチモンド発 〓 メニューイン国際ヴァイオリン・コンクールでマリア・ドゥエニャスが優勝

  6. ザルツブルク発 〓 復活祭音楽祭が2026年のベルリン・フィル復帰に合わせ、2030年までの長期計画を発表

  7. ベルリン発 〓 ティーレマンがベルリン州立オペラの音楽総監督に、バレンボイムの後任

  8. 訃報 〓 アレクサンドル・ブズロフ(38)ロシアのチェロ奏者

  9. 訃報 〓 カミル・マリネスク(55)ルーマニアの指揮者

  10. ウィーン発 〓 ウィーン国立歌劇場に初の女性コントラバス奏者

  11. ロサンゼルス発 〓 2020/2021シーズンの公演ラインナップを発表

  12. ジュネーヴ発 〓 ジュネーヴ大劇場が2024/2025シーズンの公演ラインナップを発表

  13. パリ発 〓 終わらない国立オペラのストライキ、新制作の《マノン》の上演も断念

  14. ウィーン発 〓 フォルクスオーパーでオーストリア音楽劇場賞の受賞式

  15. ロサンゼルス発 〓 ロサンゼルス・フィルも入場時のワクチン接種証明の提示、マスク着用義務付け。シカゴも追随

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。