ザルツブルク発 〓 ザルツブルク音楽祭が2021年夏の公演ラインナップを発表

2020/12/11
【最終更新日】2024/02/02

オーストリアのザルツブルク音楽祭(Salzburger Festspiele)が2021年の公演ラインナップを発表した。それによると、2021年の音楽祭は7月17日から8月31日の開催。100周年という節目の年を迎えた2020年の音楽祭は、新型コロナウイルスの流行で日程、規模を縮小して行われた。2020年に予定されていたオペラで2021年にスライドするものも多い。

発表によると、2021年の音楽祭は「平和」というテーマを持ち、ブリテンの《戦争レクイエム》といったプログラムが多く組まれる。また、スポットライトが当てられる作曲家は、ヨハン・ゼバスティアン・バッハとモートン・フェルドマン(1926-1987)の二人。

オペラは、新制作、再演、コンサート形式を含めて8作品。新制作は、2020年からスライドしたロメオ・カステルッチ演出でテオドール・クルレンツィスが指揮する《ドン・ジョヴァンニ》、再演ではアンナ・ネトレプコ主演の《トスカ》が話題を集める。

一方、音楽祭の「レジデント・オーケストラ=座付きオーケストラ」であるウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のコンサートを指揮する指揮者は、ウェルザー=メスト、アンドリス・ネルソンズ、クリスティアン・ティーレマン、リッカルド・ムーティ、ヘルベルト・ブロムシュテットの5人。

リサイタルなどのアーティストの顔ぶれもいつもながらに多彩で、マルタ・アルゲリッチ、ゴーティエ・カプソン、グリゴリー・ソコロフ、アルカーディ・ヴォロドス、アンドラーシュ・シフ、エフゲニー・キーシン、マウリツィオ・ポリーニ、ダニール・トリフォノフ、内田光子、アンネ=ゾフィー・ムターたちが充実を聴かせる。

また、客演オーケストラは、バーミンガム市交響楽団、南西ドイツ放送交響楽団、シャンゼリゼ管弦楽団、ムジカエテルナ、ウィーン放送交響楽団、ウェスト=イースタン・ディヴァン管弦楽団、グスタフ・マーラー・ユーゲント管弦楽団、シカゴ交響楽団、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団。


 ……… オペラ

モーツァルト《ドン・ジョヴァンニ》
7月26日–8月20日:祝祭大劇場
[演出]ロメオ・カステルッチ
[指揮]テオドール・クルレンツィス
[出演]ミカ・カレス / ナデジダ・パブロワ / マイケル・スパイレス
 / フェデリカ・ロンバルディ / ヴィート・プリアンテ / デイビット・シュテフェンス / アンナ・ルチア・リヒター / ダヴィデ・ルチアーノ
[オーケストラ]ムジカエテルナ


リヒャルト・シュトラウス《エレクトラ》
7月27日–8月28日:フェルゼンライトシューレ
[演出]クリストフ・ ワリコフスキ
[指揮]フランツ・ウェルザー=メスト
[出演]ターニャ・アリアーネ・バウムガルトナー / ヴィダ・ミクネヴィチューテ / アスミク・グリゴリアン / マイケル・ローレンツ / クリストファー・モルトマン / アウシュリネ・ストゥンディーテ
[オーケストラ]ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団


ヘンデル《時と悟りの勝利》
8月4日–17日:モーツァルト劇場
[演出]ロバート・カーセン
[指揮]ジャンルカ・カプアーノ
[出演]メリッサ・プチ / チェチーリア・バルトリ / ローレンス・ザッツォ / チャールズ・ワークマン
[オーケストラ]モナコ公の音楽家たち


モーツァルト《コジ・ファン・トゥッテ》
8月6日–19日:祝祭大劇場
[演出]クリストフ・ロイ
[指揮]ヨアナ・マルヴィッツ
[出演]エルザ・ドライジグ / マリアンヌ・クレバッサ / アンドレ・シュエン / ボグダン・ヴォルコフ / レア・デサンドレ / ヨハネス・マルティン・クレンツレ
[オーケストラ]ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団


フェルドマン《Neither=~でもなく》
8月13日:コレーギエン教会
[指揮]イラン・ヴォルコフ
[出演]サラ・アリスティド
[オーケストラ]ウィーン放送交響楽団


ノーノ《不寛容》
8月15日–29日:フェルゼンライトシューレ
[演出]ヤン・ロワース
[指揮]インゴ・メッツマッハー
[出演]ショーン・パニカー / サラ・マリア・ズン / アンナ・マリア・キウリ / アントニオ・ヤン / Musa Ngqungwana
[オーケストラ]ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団


プッチーニ《トスカ》
8月21日–31日:祝祭大劇場
[演出]ミヒャエル・シュトゥルミンガー
[指揮]マルコ・アルミリアート
[出演]ユシフ・エイヴァゾフ / リュドヴィク・テジエ / アンナ・ネトレプコ
[オーケストラ]ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団


ベルリオーズ《ファウストの劫罰》=コンサート・スタイル
8月22日:祝祭大劇場
[指揮]アラン・アルティノグリュ
[出演]エリーナ・ガランチャ / チャールズ・カストロノーヴォ / イルダル・アブドラザコフ / ペーター・ケルナー
[オーケストラ]ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団


写真:Salzburger Festspiele / anne zeuner


    音楽祭プロフィールはこちら ▷


関連記事

  1. ザルツブルク音楽祭 〓 2021年版の公式トレーラーをUP

  2. バイロイト発 〓 バイロイト音楽祭、2028年からの新しい《ニーベルングの指環》の指揮者はパブロ・エラス=カサド

  3. ウィーン発 〓 国立歌劇場が6月のストリーミング配信のラインナップを発表

  4. ガーシントン・オペラ 〓 9月にセミ・ステージ形式で《フィデリオ》

  5. エクス=アン=プロヴァンス発 〓 夏のフェスティバルが2024年の公演ラインナップを発表

  6. ルツェルン発 〓 リッカルド・シャイーがルツェルン祝祭管との契約を延長

  7. ヴェローナ発 〓 音楽祭のカーテンコールでオーケストラ起立せず、“歌えない、振れない”ドミンゴへの反発広がる

  8. ザルツブルク発 〓 復活祭音楽祭が2024年の開幕前に2025年の概要を発表

  9. ヴェローナ発 〓 ヴェローナ音楽祭閉幕、過去最大の観客動員41万人超

  10. オイティン発 〓 オイティン音楽祭が資金難でこの夏の開催を断念

  11. マルタ・アルゲリッチ・フェスティバル 〓 今年のフェスティバルも豪華メンバーで

  12. ニューヨーク発 〓 リンカーン・センターがこの夏で「モーストリー・モーツァルト・フェスティバル」を終了

  13. アスペン発 〓 ソプラノのルネ・フレミングが演出家デビュー

  14. コルマール発 〓 国際音楽祭の芸術監督にアラン・アルティノグリュ、創設者のスピヴァコフは退任

  15. パルマ発 〓 ヴェルディ・フェスティバルが2022年の音楽祭スケジュールを発表

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。