フィレンツェ歌劇場がジェームズ・レヴァイン(James Levine)が指揮する予定だったコンサートの延期を発表した。イタリア政府の新型コロナウイルス感染抑制措置を受けて。メトロポリタン歌劇場を解雇されたレヴァインにとって、現場復帰の場となるはずだった。
レヴァインは今回、11日、13日、16日にベルリオーズの《ファウストの劫罰》、17日にブラームスの《ドイツ・レクイエム》、21日にモーツァルトの交響曲39番、40番、41番を指揮することになっていた。この後、6月には、ローマのサンタ・チェチーリア国立アカデミー管弦楽団の指揮台に立つことも決まっている。
レヴァインは現在、77歳。1970年代から40年間にわたってメトロポリタン歌劇場の音楽監督・芸術監督を務めたが、過去の男性音楽家に対するセクハラ行為から2018年3月に解雇された。一時は解雇をめぐって歌劇場と訴訟合戦になったが、裁判開始前の2019年8月に和解が成立している。
写真:Teatro del Maggio Musicale Fiorentino
フィレンツェ発 〓 ジェームズ・レヴァインの現場復帰がお預けに
2021/01/06
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