ウィーン発 〓 ウィーン・フィルが2025年元旦の「ニューイヤー・コンサート」のプログラムを発表

2024/10/20

ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(Wiener Philharmoniker)が2025年元旦の「ニューイヤー・コンサート」のプログラムを発表した。2025年はヨハン・シュトラウス生誕200年という節目の年で、指揮者は1993年、1997年、2000年、2004年、2018年、2021年に続いて、リッカルド・ムーティ(Riccardo Muti)が現役指揮者で最多の7度目の登場となる。

プログラムは以下の通りで、新機軸は女性の作曲家の作品を初めて取り上げることで、オーストリアのコンスタンツェ・ガイガー(1835-1890)の《フェルディナンド・ワルツ》を演奏する。ガイガーはピアニスト、女優、ソプラノ歌手としても活躍した才人で、公の場で演奏したのは6歳、作曲を手掛けた作品が披露されたのは9歳の時とされる。

「ニューイヤー・コンサート」は毎年元旦、ウィーン・フィルが本拠地の楽友協会大ホールで行っている恒例行事。シュトラウス一家のワルツやポルカを演奏する“音楽の都からの音楽の年賀状”。2025年は全14曲のうち、ガイガーの作品以外に、ヘルメスベルガーの喜歌劇《すみれ娘》序曲が初登場となる。

ヨハン・シュトラウス1世:自由行進曲
ヨーゼフ・シュトラウス:ワルツ《オーストリアの村つばめ》
ヨハン・シュトラウス2世:取りこわしポルカ
ヨハン・シュトラウス2世:入江のワルツ
エドゥワルト・シュトラウス:ポルカ・シュネル《軽やかに、匂やかに》
……………………………………………………………………………………………
ヨハン・シュトラウス2世:歌劇《ジプシー男爵》序曲
ヨハン・シュトラウス2世:加速度円舞曲
ヨーゼフ・ヘルメスベルガー2世:喜歌劇《すみれ娘》序曲
コンスタンツェ・ガイガー:フェルディナンド・ワルツ(ヴォルフガング・デルナー編)
ヨハン・シュトラウス2世:ポルカ・シュネル《あれか、これか!》
ヨーゼフ・シュトラウス:ワルツ《トランスアクツィオン》
ヨハン・シュトラウス2世:アンネン・ポルカ
ヨハン・シュトラウス2世:トリッチ・トラッチ・ポルカ
ヨハン・シュトラウス2世:ワルツ《酒、女、歌》

写真:Wiener Philharmoniker


  もっと詳しく ▷


関連記事

  1. ワルシャワ発 〓 ワルシャワ国立フィルハーモニー管弦楽団の次期音楽監督にアンドレイ・ボレイコ

  2. ロンドン発 〓 ロンドン・フィルが首席客演指揮者のカリーナ・カネラキスとの契約を延長

  3. 訃報 〓 ラドゥ・ルプー(76)ルーマニア出身のピアニスト

  4. 訃報 〓 ドミトリー・バシキーロフ(89)ロシアのピアニスト

  5. ロサンゼルス発 〓 大規模火災でシェーンベルクの出版社が焼失

  6. 訃報 〓 ミキス・テオドラキス(96)ギリシャの作曲家・社会活動家

  7. 訃報 〓 ヘルムート・ヴィンシャーマン(101)ドイツの指揮者・オーボエ奏者

  8. ナポリ発 〓 サン・カルロ劇場が2024/2025シーズンの公演ラインナップを発表

  9. ビトリア=ガステイス発 〓 ロバート・トレヴィーノがバスク国立管の音楽監督を退任

  10. 訃報 〓 アーロン・ローザンド(92)米国のヴァイオリニスト

  11. シカゴ発 〓 シカゴ響が来年1月から3月末まで公演をキャンセル

  12. 大阪発 〓 久石譲が日本センチュリー交響楽団の首席客演指揮者に

  13. ウェリントン発 〓 ニュージーランド響の次期首席指揮者にジェンマ・ニュー

  14. ウィーン発 〓 ウィーン・フィルが2024年の「ニューイヤー・コンサート」のプログラムを発表

  15. 訃報 〓 ヨハネス・シャーフ(86)ドイツの演出家

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。