ヘルシンキ発 〓 シベリウス・コンクールがロシア人二人の参加を取消

2022/04/10
【最終更新日】2022/04/11

フィンランドの首都ヘルシンキで行われる第12回「シベリウス・ヴァイオリン・コンクール」が8日、予備審査を通過していたロシア人二人、ガリヤ・ジャーロワ(Galiya Zharova)、ラヴィル・イスリャモフ(Ravil Islyamov)の参加を取り消した。

コンクール委員会は「ウクライナでの戦争と残虐行為の発覚により、他の参加者とコンクール全体を守るために、ロシアの参加者をコンクールから除外することを決定しました」と声明を出している。

コンクールは1965年の創設。若いヴァイオリニストのための登竜門として知られ、世界で最も権威のあるコンクールの一つ。5年に一度の開催で、2020年が開催年だったが、新型コロナウイルスの世界的流行で1年以上延期され、この5月18日から29日に開催される。

コンクール委員会は3月7日、自らが加盟する国際音楽コンクール世界連盟(WFIMC)の「国籍だけを理由に出場者を排除してはならない」というガイドラインに従い、「すべての出場者は純粋に芸術的なメリットによって審査される」として、ウクライナ人二人、ロシア人二人の参加を認めていた。

写真:International Sibelius Violin Competition


    もっと詳しく ▷


関連記事

  1. コペンハーゲン発 〓 デンマーク王立管の首席客演指揮者にパオロ・カリニャーニ

  2. ポズナン発 〓 スタニスワフ・モニューシュコ大劇場の音楽監督にイタリアのマルコ・グィダリーニ

  3. ワルシャワ発 〓 第18回ショパン国際ピアノ・コンクールの予備予選終了、日本からは14人が本大会へ

  4. ロンドン発 〓 オペラ・フェスティバル「ガーシントン・オペラ」が2021年上演の《薔薇の騎士》をストリーミング配信

  5. 松本発 〓 セイジ・オザワ松本フェスティバルが開催断念を発表

  6. ウィーン発 〓 ウィーン国立歌劇場が4月後半のストリーミング配信のラインナップを発表

  7. ロンドン発 〓 王立音楽院がパッパーノ、カウフマンに名誉博士号

  8. デトロイト発 〓 デトロイト響の次期音楽監督にヤデル・ビニャミーニ

  9. チューリッヒ発 〓 世界的な「ロシア・ボイコット」の広がりで、ロシア・ナショナル響のスイス・ツアーは中止に

  10. ウィーン発 〓 国立歌劇場のボグダン・ロシュチッチ総監督が契約を延長

  11. ボーンマス発 〓 ボーンマス響の次期首席指揮者にマーク・ウィッグルスワース

  12. モンテカルロ発 〓 ネトレプコが約2ヵ月ぶりにオペラの舞台に、4回目の声明でロシアでの出演を否定

  13. グラスゴー発 〓 トマス・ダウスゴーまた離任、BBCスコティッシュ交響楽団が後任にライアン・ウィグルスワース

  14. デモイン発 〓 大ベテラン、サイモン・エステスがオペラからの引退を発表

  15. デュッセルドルフ発 〓 ライン・ドイツ・オペラの次期音楽総監督にヴィターリ・アレクセーノク、アクセル・コーバーの後任

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。