ベルリン発 〓 コーミッシェ・オーパーの次期音楽総監督にジェームズ・ガフィガン、カペルマイスターには八嶋恵利奈

2022/01/05

ベルリンのコーミッシェ・オーパー(Komische Oper Berlin)が次期音楽総監督にジェームズ・ガフィガン(James Gaffigan)を迎えると発表した。2018/2019シーズンからその任にあるアイナルス・ルビキスの後任で、任期は2023/2024シーズンから。また、フィラデルフィア管弦楽団の副指揮者を務めている八嶋恵利奈(Erina Yashima)を指揮者に迎えることも発表された。

ガフィガンはニューヨーク生まれの42歳。ニューイングランド音楽院、ヒューストンのシェパード音楽学校で学んで指揮者デビュー。2011/2012シーズンから昨シーズンまでスイスのルツェルン交響楽団の首席指揮者を務め、2021/2022シーズンからスペイン・バレンシアのソフィア王妃芸術宮殿の音楽監督。

また、ノルウェーのトロンハイム交響楽団、オランダ放送フィルハーモニー管弦楽団の首席客演指揮者の他、スイスのヴェルビエ音楽祭のジュニア・オーケストラの音楽監督など、このところ活動の場を広げている。

八嶋は1986年、ドイツ・ハイルブロン生まれの35歳。任期はガフィガンに先立つ2022/2023シーズンから。2016年からシカゴ交響楽団の音楽監督リッカルド・ムーティのアシスタントを務めた後、2019/2020シーズンからフィラデルフィア管弦楽団の副指揮者を務めている。

コーミッシェ・オーパーでは、2012年から芸術総監督を務めてきたバリー・コスキーが2022年で退任することが決まっている。また、2027年の再開場をめざして2023年から老朽化が進む劇場の大改修工事がスタート、シラー劇場で公演を行うことになっている。

写真:San Francisco Symphony Orchestra


関連記事

  1. バーデン=バーデン発 〓 復活祭音楽祭の開催を断念

  2. 東京発 〓 新国立劇場がオペラの芸術監督の大野和士との契約を延長

  3. ロンドン発 〓 「最も忙しい指揮者」は2023年もネルソンス

  4. アムステルダム発 〓 指揮者のエド・デ・ワールトが引退を発表

  5. ボゴタ発 〓 ボゴタ・フィルハーモニー管弦楽団の音楽監督にスウェーデンのヨアキム・グスタフソン

  6. ボストン発 〓 ボストン響が給与カットと一時休職で合意、タングルウッド音楽祭に希望繋ぐ

  7. ニュルンベルク発 〓 読響がヨーロッパ・ツアーをスタート

  8. ニューヨーク発 〓 メトロポリタン歌劇場が“Nightly Met Opera Streams”の第11週、第12週のラインナップ発表

  9. ハーグ発 〓 レジデンティ管弦楽団の次期首席指揮者にアーニャ・ビールマイアー

  10. ローマ発 〓 イタリア政府、非常事態宣言を4月末まで延長

  11. ニューヨーク発 〓 シティ・オペラの理事会が総監督を解任、後任に音楽監督兼首席指揮者のコンスタンチン・オルベリアン

  12. ベルリン発 〓 ベルリン・フィルが5月1日に恒例の「ヨーロッパ・コンサート」

  13. ボルティモア発 〓 ボルティモア響の芸術顧問に指揮者のジェームズ・コンロン

  14. オデーサ発 〓 ウクライナの音楽祭「オデーサ・クラシックス」がエストニの首都タリンに会場を移して開催

  15. バイロイト音楽祭 〓 キャスト交代を発表、《ワルキューレ》のブリュンヒルデはイレーネ・テオリンの代役にキャサリン・フォスターが出演

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。