ドイツ・ケルンを本拠地とするギュルツェニヒ管弦楽団(Gürzenich-Orchester Köln)が2025年に日本ツアーを行うことになった。音楽監督を務めていたフランソワ=グザヴィエ・ロト(François-Xavier Roth)が5月にセクハラで告発され、7月に任期1年を残して退任したことでツアーも危ぶまれていたが、サカリ・オラモが代役を務めるという。
ギュルツェニヒ管の来日はロトに率いられた2022年以来。今回は2月9日に所沢からスタート、東京、大阪、東京、豊田、横浜を回る。ソリストにはピアノの藤田真央、ヴァイオリンの諏訪内晶子が起用され、藤田はショーマンとモーツァルトのピアノ協奏曲第23番、諏訪内はブルッフのヴァイオリン協奏曲第1番。
オラモはヘルシンキ生まれの58歳。シベリウス音楽院で学んでフィンランド放送交響楽団のコンサートマスターに就任。その後、指揮者に転身し、英国のバーミンガム市交響楽団の音楽監督(1999-2008)、フィンランド放送響の首席指揮者(2003ー2012)、ロイヤル・ストックホルム・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者(2008-2021)を歴任。現在はBBC交響楽団の首席指揮者を務めている。
ギュルツェニヒ管は1827年の設立で、マーラー本人の指揮で交響曲第3番と第5番を初演しているだけでなく、リヒャルト・シュトラウスの交響詩《ドン・キホーテ》と《ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら 》などの初演も手掛けたオーケストラ。今回はマーラーの交響曲第5番もフューチャーされている。
写真:Kungliga Filharmonikerna
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ケルン発 〓 ギュルツェニヒ管が2025年2月に日本ツアー
2024/08/26
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