大津発 〓 びわ湖ホールが2019年度のラインナップを発表

2018/11/27
【最終更新日】2022/09/01

滋賀県立芸術劇場びわ湖ホールを運営する公益財団法人・びわ湖芸術文化財団が26日、ホールで記者会見を行い、2019年度の公演スケジュールを発表した。会見には山中隆理事長(館長)、沼尻竜典芸術監督らが出席。昨年からスタートしたゴールデンウィーク時期の音楽祭「近江の春」が4月27日、28日の開催となることなどが発表された。また、2019年度は大ホール、中ホールの大規模な補修工事が行われ、8月19日から12月20日にかけて公演は行われないことも明らかにされた。

発表によると、ホールの看板公演となってきたワーグナーの楽劇《ニーベルングの指環》4部作の上演は2019年度で最終年を迎え、《神々の黄昏》が年度末の2020年3月に上演される。それ以外に制作されるオペラはプーランクの《声》。ジャン・コクトーの戯曲を下敷きにした一幕物で、登場人物も一人という作品を、ソプラノの砂川涼子が演じる。コンサート形式による上演ながら中村敬一の演出付きで、「近江の春」のプログラムに組み込まれた。

26日の会見には、新国立劇場の畑中裕良総務部長も同席。席上、山中理事長が新国立劇場との連携・提携協定書にサインした。提携公演として、7月にプッチーニの歌劇《トゥーランドット》が上演される。東京オリンピック・パラリンピックの関連行事<オペラ夏の祭典2019-20 Japan ↔ Tokyo ↔ World>として全国で通し上演されるもの。指揮は大野和士、バルセロナ交響楽団がピットに入る。演出はアレックス・オリエ。7月にはまた、提携公演として、新国立劇場の制作によるダンス《NINJA》も上演される。

写真:Biwako Hall


    もっと詳しく ▷


関連記事

  1. ハノーファー発 〓 第11回「ヨーゼフ・ヨアヒム国際ヴァイオリン・コンクール」は米国のマリア・ユデニッチが優勝

  2. ニューヨーク発 〓 ブロードウェイ地区、2021年5月末まで劇場閉鎖を延期

  3. ライプツィヒ発 〓 ライプツィヒ歌劇場が《チェネレントラ》をストリーミング配信

  4. ベルリン発 〓 メルケル政権、コンサートなどのイベントは8月末まで禁止

  5. 東京発 〓 クラシック音楽の専門誌「レコード芸術」が7月号で休刊、70年超の歴史に幕

  6. ロンドン発 〓 ヴィットリオ・グリゴーロ降板の裏にセクハラ

  7. ワルシャワ発 〓 ポーランドもロックダウンへ

  8. アムステルダム発 〓 オランダ国立オペラの次期首席指揮者にロレンツォ・ヴィオッティ

  9. 訃報 〓 ジャン=クロード・マルゴワール(77)フランスの指揮者

  10. ヴィースバーデン発 〓 ヘッセン州立劇場の音楽総監督に英国の指揮者レオ・マクフォール

  11. アムステルダム発 〓 ロイヤル・コンセルトヘボウ管のコンサートマスター、リヴィウ・プルナルが今シーズン限りで退団

  12. モンテカルロ発 〓 モンテカルロ歌劇場が《マノン・レスコー》の公演で、マリア・アグレスタの代役にアンナ・ネトレプコを起用

  13. ウィーン発 〓 来年1月の《ナブッコ》で、ドミンゴが国立歌劇場にお別れ

  14. チューリッヒ発 〓 チューリッヒ歌劇場が新製作の《サロメ》をライブ・ストリーミング

  15. ウィーン発 〓 アン・デア・ウィーン劇場が新制作のベートーヴェン《フィデリオ》を上演前にストリーミング配信

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。