プラハ発 〓 プラハ国立歌劇場がリニューアル・オープン

2020/01/05

プラハ国立歌劇場(Prague State Opera)の約3年にわたる改修工事が終わり、5日に再開場を祝うコンサートが行われる。1888年に「新ドイツ劇場=Neues Deutsches Theater」として開場した建物。設立の背景にはドイツ語によるオペラの上演を求めるドイツ系住民の運動があり、彼らが結成した「ドイツ劇場組合」が運営を担った。グスタフ・マーラー、カール・ムック、オットー・クレンペラー、ジョージ・セルらが歴代の音楽監督を務めた名門。

第二次世界大戦後、劇場はチェコスロヴァキアの国家所有となり、1949年には「スメタナ劇場」と改名、やがて国民劇場の傘下に入り、1992年に現在の「プラハ国立歌劇場」となった。大規模な改修工事は1970年代に行われて以来で、今回は13億コルナ(約62億円)が投じられ、オリジナルの緞帳の復元も行われた。緞帳は1945年に焼失している。また、約1000の客席全てにタッチ・スクリーンを取り付けるなどの近代化工事も行われている。

写真:Prague State Opera

関連記事

  1. スウォンジー発 〓 ブリン・ターフェルが再婚

  2. ウィーン発 〓 国立歌劇場が5月19日に再開場

  3. サンフランシスコ発 〓 サンフランシスコ・オペラが昨年の《ローエングリン》公演の舞台裏を描いたドキュメンタリー映像を配信

  4. コペンハーゲン発 〓 デンマーク王立管の首席客演指揮者にパオロ・カリニャーニ

  5. クリーブランド発 〓 オーストリアの実業家がマーラーの交響曲第2番《復活》の自筆譜をクリーブランド管に寄贈

  6. パンプローナ発 〓 パンプローナに新しい音楽祭が誕生

  7. ウィーン発 〓 作曲家ジョン・ウィリアムズがついにウィーン・フィルを指揮

  8. サンフランシスコ発 〓 サンフランシスコ・オペラがオペラの衣装をオンラインで販売

  9. ミュルーズ発 〓 ヴァイオリンのクリストフ・コンツがフランス・ミュルーズ響の首席指揮者に

  10. ベルリン発 〓 休養していたバレンボイム、ベルリン州立歌劇場の「平和のためのコンサート」で復帰。ウクライナへの連帯を共有

  11. 訃報 〓 ラドゥ・ルプー(76)ルーマニア出身のピアニスト

  12. ウィーン発 〓 国立歌劇場が3月第4週のストリーミング配信のラインナップを発表

  13. アムステルダム発 〓 コンセルトヘボウがリベンジへ、来年5月に「マーラー・フェスティバル」

  14. 訃報 〓 バリー・タックウェル(88)オーストラリアのホルン奏者

  15. フィレンツェ発 〓 フィレンツェ歌劇場のペレイラ総裁が突然の辞任、横領問われて「気力失った」

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。