メゾ・ソプラノのアンネ・ソフィー・フォン・オッター(63)がドイツの週刊新聞「Die Zeit=ディー・ツァイト」のインタビューで、セクハラや性暴力を告発する「#MeToo運動」に対する異議を述べ、議論を巻き起こしている。オッターの夫でストックホルム市立劇場(Kulturhuset Stadsteatern)の最高経営責任者だったベニー・フレドリクソンには昨年末、セクハラ疑惑が浮上。メディアの攻撃などにさらされて辞職した。その後の内部調査で疑惑は払拭されたが、なおメディアからの攻撃は止まず、復職もできなかったことから鬱状態に陥り、今年3月19日に休養先のオーストラリアで自ら58歳の生涯を閉じた。「#MeToo運動」についてはこの1月、女優のカトリーヌ・ドヌーブと100人のフランス人女性が運動を非難する公開書簡に署名したことが大きな反響を呼んだ。オッターはインタビューの中で、読者獲得のために話を誇張しがちなメディアの体質を批判、運動についても「あなたは人を壊すことができる」とバッサリ。運動の異常な熱気の中で夫を失ったオッターの発言は重く、運動をめぐる論争に一石を投じそうだ。
写真:New Zealand Festival / Mats Bäcker
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ハンブルク発 〓 アンネ・ソフィー・フォン・オッターが「#MeToo運動」に異議
2018/08/07
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