ボストン発 〓 ボストン響が突然、音楽監督のネルソンスとの契約を2026/2027シーズンで終了と発表

2026/03/08

ボストン交響楽団(Boston Symphony Orchestra)が音楽監督を務めるアンドリス・ネルソンス(Andris Nelsons)との契約を2027年夏で終了すると発表した。オーケストラとネルソンスは2024年の契約更改時、有効期限が定められていない「ローリング契約」を結んでおり、実質的に終身音楽監督契約とみなされていただけに、突然の発表が何事かと物議を醸している。

契約終了を伝える声明でCEOのチャド・スミスは「ボストン響の理事会は、彼との契約を更新しないという決定を下しました。オーケストラが最高水準の演奏を継続するという共通の願いはあるものの、オーケストラとネルソンズ氏の将来のビジョンが一致しなかったため」と述べている。

一方、ネルソンスはオーケストラのメンバー宛ての書簡で、「これは私が予想も望んでもいなかった決定ですが、私は皆さんと、そして共に築いてきた仕事に揺るぎないコミットメントを誓います。この決定は、私の在任期間中の芸術的水準、演奏、または業績とは関係がないと理解しています。したがって、私の目標は明確です。音楽を守り、オーケストラの安定を支え、BSOの演奏家たちと共に最高の芸術的水準で演奏し続けることです」と述べています。

ネルソンスは1978年、ラトビアの首都リガ生まれの47歳。ボストン響には2011年にデビュー。2014年、ジェームズ・レヴァインが2011年に退任して空席になっていた音楽監督に就任した。2017年からはライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団の首席指揮者も兼任してきた。

また、2020年にはウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の「ニューイヤー・コンサート」の指揮を任されており、英国を拠点にした音楽サイト「Bachtrack」が年度ランキングで「最も忙しい指揮者」の常連。この3月はウィーン・フィルを率いて全米ツアーを行っている。

写真:Gewandhausorchester Leipzig / Mark Allan


関連記事

  1. パレルモ発 〓 マッシモ劇場が新制作のベッリーニ《海賊》をストリーミング配信

  2. ロサンゼルス発 〓 ヒドゥル・グドナドッティルがゴールデングローブ賞の作曲賞を受賞

  3. ミラノ発 〓 スカラ座が再開場

  4. ヴィリニュス発 〓 リトアニア国立オペラ・バレエ閉鎖へ、総監督の新型コロナ感染で

  5. ナポリ発 〓 裁判所がステファン・リスナーの復職認める、サン・カルロ劇場の総裁ポストめぐり

  6. ミュンヘン発 〓 ミュンヘン響の次期音楽監督にジョセフ・バスティアン

  7. 東京発 〓 ロイヤル・オペラ・ハウス「シネマシーズン2019/20」スケジュール発表

  8. ロンドン発 〓 新型コロナウイルス感染のアンネ=ゾフィー・ムターがネット上でカルテット演奏

  9. ミュンヘン発 〓 永田音響設計が「ガスタイク」の音響設計を担当

  10. レイキャビック発 〓 アイスランド響の首席指揮者兼芸術監督にソプラノ歌手、指揮者として活躍するバーバラ・ハンニガン

  11. フランクフルト発 〓 市立歌劇場が2024/2025シーズンの公演ラインナップを発、新制作が11も

  12. ブリュッセル発 〓 モネ劇場が音楽監督のアラン・アルティノグリュとの契約を延長

  13. 東京発 〓 日本音楽財団が「フォイアマン」をカミーユ・トマに貸与

  14. ウィーン発 〓 ポリーニが10ヵ月ぶりに現場復帰

  15. ザルツブルク発 〓 夏の音楽祭が“縮小版”プログラムを発表

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。