バルセロナ交響楽団(Barcelona Symphony and Catalonia National Orchestra)が20日、2018/2019シーズンのスケジュールを発表した。バルセロナ交響楽団は1944年の創設で、リセウ劇場の公演なども受け持るなど、コンサート、オペラに幅広い活動を展開、カタロニアの事実上のトップ・オーケストラ。大野和士が2015/2016シーズンから音楽監督を務め、今シーズンは8回のコンサートを指揮する。
今シーズンの最大の話題は、その大野に率いられて24年ぶりに来日すること。国際プロジェクト「オペラ夏の祭典2019-20 Japan⇔Tokyo⇔World」に参加、そのピットに入る。プロジェクトは2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて企画されたもの。東京文化会館と新国立劇場がびわ湖ホール、札幌文化芸術劇場といった日本各地の劇場と連携し、2019年、2020年の2年にわたって国際的なチームでオペラ上演に取り組む。2019年はプッチーニの《トゥーランドット》、オリンピック開催年の2020年はワーグナーの《ニュルンベルクのマイスタージンガー》を上演する。《トゥーランドット》の演出は、スペインの演出家集団で、バルセロナ・オリンピック開会式の演出を手がけた「ラ・フーラ・デルス・バウス」の芸術監督であるアレックス・オリエが手掛けることが決まっている。また、活動の幅をさらに広げるため、新たにポップスオーケストラ「OBCPOPS」を創設するのも話題。ソフィア・グバイドゥーリナ、ロベルト・ジェラール、ペーテル・エトヴェシュなどの作品の初演にも取り組む。
客演する予定の指揮者、ソリストは以下の通りで、魅力的な顔ぶれが揃う。ケント・ナガノ、シルヴァン・カンブルラン、、ハルトムート・ヘンヒェン、シャン・ ジャン(張弦)、ピンカス・スタインバーグ。また、ソリストにはピョートル・アンデルジェフスキ、ジャン=イヴ・ティボーデ、ジョシュア・ベル、ゴーティエ・カプソンなど。
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