ドイツ・シュトゥットガルトを本拠地とする南西ドイツ放送交響楽団(SWR Sinfonieorchester)がフランス人指揮者のフランソワ=グザヴィエ・ロトを7月18日から21日にかけてのコンサートから降板させると発表した。ロトは2025/2026シーズンから首席指揮者兼芸術監督に迎えることが決まっているが、5月末に複数の女性からセクシャル・ハラスメントで告発されて指揮活動を謹慎中。
ロトはケルン市の音楽総監督として、ケルン市立歌劇場とそのピットにも入るギュルツェニヒ管弦楽団を率いているが(2024/2025シーズンの終わりまで)、告発の舞台となったギュルツェニヒ管の指揮などすべての活動を自粛。また、自ら創設したオーケストラ「レ・シエクル」の11月の韓国、日本ツアーを中止している。
ロトが指揮する予定だったコンサートは、生誕150年を迎えたシェーンベルクを記念して彼の作品を並べたプログラムだったが、エヴァ・オッリカイネンが代役に立ち、プログラムをグバイドゥーリナ、リヒャルト・シュトラウス、シベリウスに代えて行われるという。
写真:Les Siècles / Festival de Pâques / Caroline Doutre
シュトゥットガルト発 〓 南西ドイツ放送響がフランソワ=グザヴィエ・ロトの降板を発表
2024/06/17
【最終更新日】2024/07/17
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