カナダのモントリオール交響楽団(Orchestre symphonique de Montréal)が7日、次期音楽監督にベネズエラの指揮者ラファエル・パヤーレ(Rafael Payare)を迎えると発表した。2006年から2020年までその任にあったケント・ナガノの後任で、任期は2022/2023シーズンから5年間。
パヤーレはプエルト・ラ・クルス生まれの40歳。2019/20年シーズンから米国のサンディエゴ交響楽団の音楽監督を務めており、昨年秋に契約を延長、任期は2025/2026シーズンまで延びた。モントリオール響デビューは2018年。南米大陸出身の指揮者が音楽監督のポストに就くのは楽団初。今シーズン2021/2022シーズンから実質的な音楽監督としての活動を始めるという。
ベネズエラの音楽教育システム「エル・システマ」でフレンチ・ホルンを学び、シモン・ボリバル交響楽団のメンバーとなった。その後、2004年からホセ・アントニオ・アブレウ博士の元で正式に指揮者としての勉強を始めた。その後、クラウディオ・アバド、グスターボ・ドゥダメルのアシスタント指揮者などを経て、コペンハーゲンで行われた2012年のマルコ国際指揮者コンクールで優勝した。
その後、2014年に英国北アイルランドのアルスター管弦楽団の首席指揮者・音楽監督に就任(-2019)。2015年には、前年に亡くなったロリン・マゼールの代役としてウィーン・フィルハーモニー管弦楽団を指揮して注目を集め、マゼールが行っていたキャッスルトン音楽祭の首席指揮者に就任している。
写真:Orchestre symphonique de Montréal
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モントリオール発 〓 モントリオール響の次期音楽監督にラファエル・パヤーレ
2021/01/08
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