ラ・スペツィア発 〓 空母の甲板でオペラ《蝶々夫人》を上演

2024/06/17

10月に退役するイタリア海軍の空母「ジュゼッペ・ガリバルディ」の甲板を使い、6月22日にプッチーニのオペラ《蝶々夫人》が上演されることになった。作曲家の没後100年と作品の初演120年を記念したイベント。バリトン歌手のロベルト・セルヴィーレが自ら演出を手掛け、彼が主宰するマスタークラスに参加している若手歌手が出演する。ステファノ・ジャローリがテッレ・ヴェルディアーネ交響楽団、パルマ王立歌劇場合唱団を指揮する。

公演が行われるのは、リグリア海に面したラ・スペツィアにある海軍基地。イタリア王国統一に貢献した19世紀の軍事家の名を戴いたイタリア海軍史上初の空母「ジュゼッペ・ガリバルディ」は1985年の就役で、アフガニスタンで展開された「不朽の自由作戦」やリビアやコソボでの紛争にも参加している。2009年に後継艦「カヴール」が就役した後は、ヘリコプター揚陸艦として運用されていた。

写真:Marina Militare Italiana


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