ラ・スペツィア発 〓 空母の甲板でオペラ《蝶々夫人》を上演

2024/06/17

10月に退役するイタリア海軍の空母「ジュゼッペ・ガリバルディ」の甲板を使い、6月22日にプッチーニのオペラ《蝶々夫人》が上演されることになった。作曲家の没後100年と作品の初演120年を記念したイベント。バリトン歌手のロベルト・セルヴィーレが自ら演出を手掛け、彼が主宰するマスタークラスに参加している若手歌手が出演する。ステファノ・ジャローリがテッレ・ヴェルディアーネ交響楽団、パルマ王立歌劇場合唱団を指揮する。

公演が行われるのは、リグリア海に面したラ・スペツィアにある海軍基地。イタリア王国統一に貢献した19世紀の軍事家の名を戴いたイタリア海軍史上初の空母「ジュゼッペ・ガリバルディ」は1985年の就役で、アフガニスタンで展開された「不朽の自由作戦」やリビアやコソボでの紛争にも参加している。2009年に後継艦「カヴール」が就役した後は、ヘリコプター揚陸艦として運用されていた。

写真:Marina Militare Italiana


関連記事

  1. ウィーン発 〓 国立歌劇場の世界初演《オルランド》で演出家が交代

  2. 大津発 〓 沼尻竜典が2023年で「びわ湖ホール」芸術監督を退任、バトンは阪哲朗に

  3. マドリード発 〓 マルゼナ・ディアクンが来シーズンからマドリード州立管の芸術監督に

  4. ワイマール発 〓 演出家のアンドレア・モーゼスがワイマール国民劇場のオペラ監督に

  5. ニューヨーク発 〓 米国唯一のオペラ月刊誌「オペラ・ニュース」が87年の歴史に幕

  6. ベルリン発 〓 バレンボイムが一時的に現場復帰

  7. シカゴ発 〓 ムーティーがシカゴ響の音楽監督退任を示唆

  8. テルアビブ発 〓 イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団が演奏会を再開

  9. ベルリン発 〓 ベルリン・フィルが新シーズン2024/2025シーズンの公演ラインナップを発表、指挥者の山田和樹、ヴァイオリニストの「HIMARI」がデビュー

  10. 訃報 〓 ゼフランコ・ゼフィレッリ(96)イタリアの映画監督、演出家

  11. ワイマール発 〓 国民劇場の次期音楽監督にオーストラリアの指揮者ダニエル・カーター

  12. 訃報 〓 アンナー・ビルスマ(85)オランダのチェロ奏者

  13. シュヴェービッシュ・グミュント発 〓 ジョシュア・リフキンにヨーロッパ教会音楽賞

  14. リューベック発 〓 市立劇場が音楽総監督シュテファン・ヴラダーとの契約を延長

  15. ミュンヘン発 〓 ミュンヘン響が音楽監督ジョセフ・バスティアンとの契約を延長

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。