指揮者のチョン・ミョンフン(MyungWhun Chung)が7月24日、古代ローマの競技場跡である「チルコ・マッシモ」で行われたローマ歌劇場管弦楽団のコンサートを指揮、オーケストラ・デビューを実現させた。歌劇場管弦楽団を指揮するのは意外にも初めてという。
チョンはベネチアのフェニーチェ劇場、ミラノ・スカラ座などイタリアの歌劇場への客演も多いが、ローマ歌劇場では1995年に英国のフィルハーモニア管弦楽団を指揮しているだけという。24日のコンサートは元々、そんなチョンのオーケストラ・デビューのため2020年5月に予定されていたもの。新型コロナウイルスの世界的感染拡大で延期されていた。
指揮したのは、ヴェルディのレクイエム。ローマ歌劇場は昨年と今年、夏のオペラ公演をいつもの「カラカラ浴場」ではなく、「チルコ・マッシモ」で行っており、24日のコンサートもそのうちの一つ。クラッシミラ・ストヤノヴァ、ダニエラ・バルチェローナ、ミケーレ・ペルトゥージ、サイミール・ピルグが出演している。
写真:Teatro dell’Opera di Roma
ローマ発 〓 チョン・ミョンフンがローマ歌劇場管弦楽団に“デビュー”
2021/07/27
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