ニュルンベルク発 〓 州立劇場の次期音楽総監督にローランド・ベーア、ヨアナ・マルヴィッツの後任

2022/11/04

ドイツのニュルンベルク州立劇場(Staatstheater Nürnberg)が次期音楽総監督にローランド・ベーア(Roland Böer)を迎える、と発表した。2018/2019シーズンからその任にあるジョアナ・マルヴィッツの後任。マルヴィッツは2022/2023シーズンで退任することが決まっており、ベーアの任期は2023/2024シーズンから2年間。

ベーアは1970年、ドイツ中西部バート・ホンブルク生まれの51歳。ヨーロッパではフリーの指揮者として知られた存在で、作曲家の故ハンス・ヴェルナー・ヘンツェが1976年に創設したイタリアのモンテプルチャーノ国際芸術祭の音楽監督を2009年から、2015年から2020年まで芸術監督を務めた以外は決まったポストに就かず、数多くのオーケストラ、歌劇場に客演している。日本でも2018年に新国立劇場でモーツァルト《魔笛》を指揮している。

州立劇場のオーケストラ、ニュルンベルク州立フィルハーモニー管弦楽団は今年、100周年という記念の年。ベーアはこれまで客演を重ねていて、今年はドニゼッティ《愛の妙薬》、リヒャルト・シュトラウス《薔薇の騎士》を指揮している。州立劇場は2025年から大規模な改修工事がスタート、マルヴィッツの後をベテランのベーアに託すことになる。

写真:Cantiere Internazionale d’Arte


  もっと詳しく ▷


関連記事

  1. ウィーン発 〓 ネトレプコが右肩の緊急手術で国立歌劇場への出演をキャンセル。一方で「ポーラー音楽賞」授賞、初めての著作刊行、5年ぶりのソロ・アルバムが登場

  2. バンベルグ発 〓 ヤクブ・フルシャがバンベルグ響との契約を延長

  3. ウィーン発 〓 ウィーン“第3のオペラハウス”、アン・デア・ウィーン劇場が2024/2025シーズンの公演ラインナップを発表

  4. ブリュッセル発 〓 ブリュッセル・フィルの首席客演指揮者にイラン・ヴォルコフ

  5. アテネ発 〓 国立歌劇場がオッフェンバック《ホフマン物語》をギリシャ初演へ

  6. 訃報 〓 アンソニー・ペイン(84)英国の作曲家

  7. ウィーン発 〓 アン・デア・ウィーン劇場が2020/2021シーズンの公演ラインナップを発表

  8. ブザンソン発 〓 国際指揮者コンクールの優勝者は2003年以来の「該当者なし」

  9. ベルリン発 〓 ベルリン・ドイツ・オペラが2020/2021シーズンの公演ラインナップを発表

  10. マルセイユ発 〓 マルセイユ歌劇場が2023/2024シーズンの公演ラインナップを発表

  11. ベルリン発 〓 ベルリン・フィルの新しいクラリネット奏者はともにスロベニア出身で同門という二人

  12. サンクト=ペテルブルク発 〓 ユーリ・テミルカーノフがサンクト=ペテルブルク・フィルハーモニー管弦楽団の音楽監督を辞任

  13. シカゴ発 〓 トップ・オーケストラの首席奏者として在任最長記録を持つシカゴ響のジェイ・フリードマンが退団

  14. ベルリン発 〓 ベルリン放送響が2020/2021シーズンのラインナップを発表

  15. グラーツ発 〓 グラーツ歌劇場が2018/2019シーズンのラインナップを発表

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。