ドイツのニュルンベルク州立劇場(Staatstheater Nürnberg)が次期音楽総監督にローランド・ベーア(Roland Böer)を迎える、と発表した。2018/2019シーズンからその任にあるジョアナ・マルヴィッツの後任。マルヴィッツは2022/2023シーズンで退任することが決まっており、ベーアの任期は2023/2024シーズンから2年間。
ベーアは1970年、ドイツ中西部バート・ホンブルク生まれの51歳。ヨーロッパではフリーの指揮者として知られた存在で、作曲家の故ハンス・ヴェルナー・ヘンツェが1976年に創設したイタリアのモンテプルチャーノ国際芸術祭の音楽監督を2009年から、2015年から2020年まで芸術監督を務めた以外は決まったポストに就かず、数多くのオーケストラ、歌劇場に客演している。日本でも2018年に新国立劇場でモーツァルト《魔笛》を指揮している。
州立劇場のオーケストラ、ニュルンベルク州立フィルハーモニー管弦楽団は今年、100周年という記念の年。ベーアはこれまで客演を重ねていて、今年はドニゼッティ《愛の妙薬》、リヒャルト・シュトラウス《薔薇の騎士》を指揮している。州立劇場は2025年から大規模な改修工事がスタート、マルヴィッツの後をベテランのベーアに託すことになる。
写真:Cantiere Internazionale d’Arte
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ニュルンベルク発 〓 州立劇場の次期音楽総監督にローランド・ベーア、ヨアナ・マルヴィッツの後任
2022/11/04
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