訃報 〓 ミヒャエル・ボーダー(65)ドイツの指揮者

2024/04/08

ドイツの指揮者ミヒャエル・ボーダー(Michael Boder)が7日、ウィーンで急逝した。65歳だった。スイスのバーゼル劇場とスペイン・バルセロナのリセウ大劇場の音楽監督、デンマーク国立オペラの首席指揮者などを歴任。20世紀と21世紀の音楽を得意とし、チェルハやヘンツェ、トロヤーン、ライマンといった作曲家の作品の初演を数多く手掛けてきた。

ダルムシュタット生まれで、ハンブルク音楽大学で学んだ後、フィレンツェでリッカルド・ムーティとズービン・メータに師事。フランクフルト歌劇場ではミヒャエル・ギーレンのアシスタントを務めた。

1987年、29歳でバーゼル歌劇場の首席指揮者に就任。1991年、バーゼルでルカ・ロンバルディのオペラ《ファウスト》の世界初演を指揮。またこの年、ミュンヘン・オペラ・フェスティバルのオープニングでペンデレツキの《ユビュ王》の世界初演を手掛け、1992年にはベルリン・ドイツ・オペラでライマンの《城》の世界初演を指揮している。

その後、さまざまな歌劇場、オーケストラに客演を続けたが、中でも現代物の指揮で高い評価を受け、1995年にはベルク《ヴォツェック》を指揮してウィーン国立歌劇場にデビュー。ウィーンでは、2002年にはチェルハの《シュタインフェルトの嘘》、2010年にはライマンの『メデア』の世界初演を指揮した。

一方、バルセロナのリセウ大劇場の音楽監督(2008ー2012)、デンマーク王立オペラの首席指揮者(2012ー2016)を歴任。亡くなる前もアン・デア・ウィーン劇場で、シェーンベルクの生誕150年に寄せてボーダー自身が企画し、4月26日に初日を迎える予定だった公演「13日の金曜日」のリハーサルを続けていたという。

写真:Bregenzer Festspiele / Anja Köhler


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