指揮者、作曲家として活躍していたフィンランドのレイフ・セーゲルスタム(Leif Segerstam)が9日に亡くなった。80歳だった。数多くのオーケストラで首席指揮者や音楽監督を務めるかたわら、交響曲を371曲を作曲。自らシャーマンの子孫であると語り、サンタクロースを連想させる長いヒゲ、型破りな行動でも知られた。
ボスニア湾に面するフィンランド西部ヴァーサの生まれで、ヴァイオリン、ピアノ、作曲、指揮を首都ヘルシンキのシベリウス音楽院で学んだ後、ニューヨークのジュリアード音楽院大学院へ進んだ。1964年に学業を終えると、1970年前半にスウェーデン王立歌劇場、フィンランド国立歌劇場の首席指揮者を短期間務めた。
その後は、指揮者として旺盛な活動を展開。オーストリア放送交響楽団(1975-1982)、フィンランド放送交響楽団(1977–1987)、ドイツのラインラント=プファルツ州立フィルハーモニー管弦楽団(1983-1990) 、デンマーク国立放送交響楽団(1988-1995)、ヘルシンキ・フィルハーモニー管弦楽団の音楽監督(1995ー2007)の首席指揮者や音楽監督を歴任した。
指揮者としてのレパートリーは、シベリウスなどの北欧物のほか、マーラーやブルックナーからオペラまでと広く、色彩豊かな音楽作りのファンも多い。自作を含めて録音も多数。YouTubeなどへの投稿もある。また、名伯楽として数多くの指揮者を育てたヨルマ・パヌラの後を受け、シベリウス音楽院の指揮科の教授も務めていた。
写真:Crescendi Artists
訃報 〓 レイフ・セーゲルスタム(80)フィンランドの指揮者・作曲家
2024/10/10
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