ヴェッセルビューレン発 〓 2024年の「ブラームス賞」に指揮者のケント・ナガノ

2024/03/22

指揮者のケント・ナガノ(Kent Nagano)が2024年の「ブラームス賞」に決まった。授賞式は11月29日、ドイツ北部のヴェッセルビューレンで行われ、長野が音楽総監督を務めるハンブルク・フィルハーモニー管弦楽団(ハンブルク州立歌劇場管弦楽団)を指揮して、ブラームスやリヒャルト・シュトラウスの作品を演奏するという。

賞は1988年の創設。ブラームスの芸術的遺産の保存のために魅惑的な作品に貢献したアーティストを対象に、ドイツのシュレースヴィヒ=ホルシュタイン州のブラームス協会が授与しており、賞金は10,000ユーロ(約164万円)。

第1回の受賞者は、レナード・バーンスタインとウィーン・フィルハーモニー管弦楽団。以来、バリトン歌手のディートリッヒ・フィッシャー=ディースカウ、クラリネット奏者のサビーネ・マイヤー、指揮者のクリストフ・エッシェンバッハとヘルベルト・ブロムシュテット、最近では、ヴァイオリニストのみどりが受賞している。

受賞理由は「長野はハンブルク・フィルハーモニー管弦楽団の音楽監督としてブラームスに焦点を当て、北ドイツの作曲家の作品の新たな魅力を見出してきた。彼には発見と革新の精神があり、文化遺産の尊厳に対する明確で、芸術的に妥協することなく、この遺産をより多くの聴衆に伝えようとしてきた」としている。

写真:Orchestre de la Suisse Romande


  もっと詳しく ▷


関連記事

  1. バレンシア発 〓 指揮者のマーク・エルダーがソフィア芸術宮殿の音楽監督に

  2. トロント発 〓 カナダ国立バレエ団が元バレリーナのマリア・セレツカヤを常任指揮者に

  3. ハンブルク発 〓 ハンナ・チャンがハンブルク響の首席客演指揮者に

  4. バリャドリッド発 〓 カスティーリャ・イ・レオン響の次期首席指揮者にティエリー・フィッシャー

  5. 東京発 〓 日本フィルが2024/2025シーズンの定期演奏会のラインナップを発表

  6. ニューヨーク発 〓 メトロポリタン歌劇場がゲルブ総裁との契約を延長

  7. マドリード発 〓 州立管の次期芸術監督にアロンドラ・デ・ラ・パーラ

  8. エルサレム発 〓 エルサレム室内楽音楽祭が今年の開催を取り止め、イスラエルとヒズボラとの戦闘激化で

  9. ベルリン発 〓 バレンボイムが体調不良で新制作の《指環》の指揮を断念、代役にティーレマン

  10. ドレスデン発 〓 ザクセン州立歌劇場が2020/2021シーズンの公演をキャンセル

  11. 訃報 〓 ウィリアム・ベネット(85)英国のフルート奏者

  12. ベルリン発 〓 ベルリン交響楽団の次期首席指揮者にハンスイェルク・シェレンベルガー

  13. 訃報 〓 ルイ・アンドリーセン(82)オランダの作曲家

  14. ロンドン発 〓 ヤクブ・フルシャ、ロイヤル・オペラ・ハウスの音楽監督に

  15. ニューヨーク発 〓 ストラディバリウス「ダ・ヴィンチ」、史上2番目の20億円超で落札

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。