訃報 〓 ルイ・アンドリーセン, オランダの作曲家

2021/07/02

オランダの作曲家ルイ・アンドリーセン(Louis Andriessen)が7月1日、アムステルダム近郊のウェースプで亡くなった。82歳だった。同世代を代表する作曲家で、ジャズやロックの文脈を取り込んだ「ミニマル・ミュージック」の後の「ポスト・ミニマリスト」の大御所として知られた。

ユトレヒト生まれ。作曲家の父ヘンドリク(1892-1981)以下、兄ユリアーン(1925-1996年)、姉セシリア(1931-)、叔父ウィレム(1887-1964)が音楽家となった家で育った。

ユトレヒト音楽院で父ヘンドリクに、また、ハーグ音楽院でケース・ファン・バーレンに作曲を学ぶ。その後、ミラノとベルリンでイタリアの作曲家ルチアーノ・ベリオの下で研鑽を積んだ。

1959年、オランダのガウデアムス国際作曲家賞を受賞。1970年代の初めから、伝統的なオーケストラのために曲を作ることから離れ、伝統的なオーケストラの楽器とエレクトリック系の楽器の融合を模索、同時代のあらゆる音楽語法を取り込んできた。代表作に音楽劇《物質》や《デ・ステイル》、《労働組合》や《国家》、《時間》などがある。

また、映画監督のピーター・グリーナウェイとの共作でも知られる。モーツァルト没後200年を記念した英国BBCの番組《人間、音楽、モーツァルトのM》の後、1994年に《ロサ ─ ある馬のドラマ》、1999年に《フェルメールへの手紙》をオランダ国立オペラのために制作している。

写真:Arts Council Ireland


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