東京発 〓 日本フィルが2024/2025シーズンの定期演奏会のラインナップを発表

2023/11/05
【最終更新日】2023/11/06

日本フィルハーモニー交響楽団(Japan Philharmonic Orchestra)が2024/2025シーズン(2024年9月~2025年8月)の定期演奏会のラインナップを発表した。日本フィルの定期演奏会は、サントリーホールを会場にした東京定期演奏会(金曜19時からと土曜14時から)に加え、横浜みなとみらいホールで行われる横浜定期演奏会(土曜17時から)というスタイル。

2023/2024シーズンから首席指揮者に就任したカーチュン・ウォンは4つのプログラムを受け持つ。9月はシーズン開幕コンサートで生誕200年を迎えるブルックナーの交響曲第9番を指揮、それに続いての横浜定期ではゲルハルト・オピッツをソリストに迎えるブラームスのピアノ協奏曲第2番、チャイコフスキーの交響曲第4番を指揮する。

2025年に入ると、得意とするマーラーを取り上げ、3月に大曲の交響曲第2番《復活》を指揮。5月にはスティーブン・ハフをソリストに迎えるブラームスのピアノ協奏曲第1番と、2シーズン目も意欲的な取り組みをみせる。

また、4月に83歳となった桂冠名誉指揮者の小林研一郎は10月に登場。高木竜馬がソリストを務めるラフマニノフのピアノ協奏曲第2番、これにブラームスの交響曲第1番を組み合わせた演奏会が予定されている。また、2025年3月の横浜定期では、中野りなを迎えたチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲、リムスキー=コルサコフの交響組曲《シェエラザード》という組み合わせ。

客演指揮者は「フレンド・オブ・JPO=芸術顧問」の広上淳一以下、アレクサンダー・リープライヒ、沖澤のどか、ガボール・タカーチ=ナジ、出口大地、山田和樹、下野竜也、藤岡幸夫、原田慶太楼。オーボエのフランソワ・ルルーが指揮者としてメンデルスゾーンの交響曲第3番《スコットランド》を指揮する。弾き振りでは、ピアノの横山幸雄によるオール・ショパン・プログラムも話題。

写真:Angie Kremer


  もっと詳しく ▷


関連記事

  1. ヴィースバーデン発 〓 ヘッセン州立劇場の音楽総監督に英国の指揮者レオ・マクフォール

  2. ブリュッセル発 〓 大野和士がブリュッセル・フィルの次期音楽監督に

  3. 訃報 〓 ユージン・インジック(76)米国のピアニスト

  4. オーフス発 〓 デンマーク国立歌劇場が音楽監督のクリストファー・リヒテンシュタインとの契約を延長

  5. ギュータースロー発 〓 若手歌手のための国際コンクール「新しい声」が終了

  6. 東京発 〓 原田慶太楼が東響の正指揮者に

  7. 訃報 〓 アレクサンドル・ヴェデルニコフ(56)ロシアの指揮者

  8. 香港発 〓 指揮者のズヴェーデンが香港フィルとの契約を延長

  9. ウィーン発 〓 今年の「オーパンバル」はド・ビリーが指揮、サエンス、ガランチャ、ベチャワが出演

  10. ミュンヘン発 〓 ソプラノのディアナ・ダムラウに「ドイツ連邦共和国功労勲章功労十字小綬章」

  11. 訃報 〓 レオン・フライシャー(92)米国のピアニスト

  12. トリノ発 〓 テアトロ・レッジョのトップ3が相次いで辞任

  13. チューリッヒ発 〓 チューリッヒ歌劇場が2020/2021シーズンの公演ラインナップを発表

  14. マイアミ発 〓 マイアミ響が音楽監督のエドゥアルド・マルトゥレとの契約を延長

  15. ベルリン発 〓 州立歌劇場が新制作の《イェヌーファ》をライブ・ストリーミング

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。