市長を議長とするミラノ・スカラ座(Teatro alla Scala)の理事会が、次期総裁にヴェネチアのフェニーチェ劇場(Teatro La Fenice)の総裁を務めているフォルトゥナート・オルトンビーナ(Fortunato Ortombina)を迎えると発表した。スカラ座は20年ぶりにイタリア人の総裁が誕生することになる。
2020年からその任にあり、来年2月末に任期満了を迎えるドミニク・マイヤー(Dominique Meyer)の後任。ウィーン国立歌劇場の総裁などを歴任してきたマイヤーは現在68歳で、メローニ政権がオペラ財団のトップの年齢制限を70歳とする新法を施行させたことを受け、契約の延長が難しかったという。
オルトンビーナは1960年、マントヴァ生まれの63歳。パルマのアリーゴ・ボイト音楽院とパルマ大学で音楽と人文学を学び、パルマ王立劇場、トリノ王立劇場、ナポリのサン・カルロ劇場などのスタッフを歴任。2001年から2003年までフェニーチェ劇場で芸術監督を務めた。その後、2003年から2007年までスカラ座の芸術監督コーディネーター。2007年からフェニーチェ劇場に戻り、総裁を務めている。
写真:Teatro La Fenice
ミラノ発 〓 スカラ座の次期総裁にフェニーチェ劇場総裁のフォルトゥナート・オルトンビーナ
2024/03/12
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