アムステルダム発 〓 ロイヤル・コンセルトヘボウ管に初の常任客演指揮者

2024/03/13

ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団(Royal Concertgebouw Orchestra)が初の常任客演指揮者のポストを設けると発表した。新ポストは、長く首席指揮者を務めたベルナルト・ハイティンクの遺族からの寄付によって実現できたという。初の常任客演指揮者には2024/2025シーズンからアウレル・ダヴィデュク(Aurel Dawidiuk)が就任するという。

ダヴィデュクはハノーファー生まれの24歳。2020年からチューリッヒ芸術大学で学び、2021年にはドイツ音楽評議会の指揮者フォーラムに合格。パーヴォ・ヤルヴィ、ヤープ・ファン・ズヴェーデン、ヨアナ・マルヴィッツのマスタークラスに参加、ベルン交響楽団、バーゼル室内管弦楽団、テッサロニキ市交響楽団、ソフィア・フィルハーモニー管弦楽団などのアンサンブルを指揮している。

故ハイティンク(1929-2021)は、そのキャリアの中で数多くのマスタークラスを開催、若手指揮者を積極的にアシスタントに起用したことで知られる。夫人のパトリシアは「ベルナルドは後輩たちにチャンスを与えたいと常々考えていた」と語っている。オーディションには4人の若手音楽家からダヴィデュクが選ばれた。

写真:Gstaad Festival / Theresa Pewal


関連記事

  1. ミュンヘン発 〓 ラトルが新ホール建設求め、バイエルン州の音楽家たちと「フラッシュモブ」

  2. フランクフルト発 〓 バリトン歌手のヨハネス・マルティン・クレンツレが急性白血病を公表、当面の活動を休止

  3. ドレスデン発 〓 名指揮者ケンペの遺品が古巣のザクセン州立歌劇場へ

  4. パリ発 〓 パリ国立オペラが2020/2021シーズンの公演ラインナップを発表

  5. プラハ発 〓 プラハ国立歌劇場の次期音楽監督にウクライナの指揮者アンドリー・ユルケヴィチ

  6. ニューヨーク発 〓 シティ・オペラの音楽監督兼首席指揮者にコンスタンチン・オルベリアン

  7. モスクワ発 〓 2021年の「オペラリア」はボリショイ劇場で開催

  8. シドニー発 〓 オペラ・オーストラリアが夏の公演を断念、新型コロナウイルスの感染拡大で

  9. ハノーファー発 〓 名門レーベル「ドイツ・グラモフォン」がヨアナ・マルヴィッツと契約、女性指揮者は二人目

  10. ニコシア発 〓 ギュンター・ノイホルトがキプロス響の芸術監督に

  11. 訃報 〓 ラドミル・エリシュカ(88)チェコの指揮者

  12. ザールブリュッケン発 〓 ザールブリュッケン・カイザースラウテルン・ドイツ放送フィルの首席クラリネットに19歳の小林りゅうた

  13. ミュンヘン発 〓 バイエルン放送響が2020/2021シーズンの公演ラインナップを発表

  14. ブリュッセル発 〓 大野和士がブリュッセル・フィルの次期音楽監督に

  15. ミラノ発 〓 スカラ座の理事会が総裁のドミニク・マイヤー、音楽監督のリッカルド・シャイーの任期を1年延長へ

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。