米国のフィラデルフィア管弦楽団(Philadelphia Orchestra)が首席客演指揮者にマリン・オールソップ(Marin Alsop)を迎えると発表した。ナタリー・シュトゥッツマンの後任で、任期は2024/2025シーズンから3年。オールソップのオーケストラ・デビューは1990年で、既に32回その指揮台に立っている。
オールソップは1956年、ニューヨーク生まれの67歳。2005年から2021年までボルティモア交響楽団の音楽監督を務め、米国のメジャー・オーケストラの音楽監督を務めた初の女性指揮者で、2019/2020シーズンからウィーン放送交響楽団の首席指揮者を務めている。
また、2012年から2019年までサンパウロ交響楽団の首席指揮者も務め、2023/2024シーズンからはポーランド国立放送カトヴィツェ交響楽団の芸術監督兼首席指揮者も兼任。2023/2024シーズンからは3シーズンの任期で、ロンドンを拠点とするフィルハーモニア管弦楽団の首席客演指揮者も務めている。
最初の大仕事は今後計画される中国ツアーになるという。フィラデルフィア管は中国と縁が深く、1940年代にカナダ出身の社会主義者で外科医で、中国共産党の抗日戦争に従軍したノーマン・ベチューンのための慈善公演を行っている他、1973年には米国のオーケストラとして初めて中国公演を行ったことで知られ、2023年11月には50周年記念コンサートを北京で行っている。
写真:Luca Migliore
フィラデルフィア発 〓 マリン・オールソップがフィラデルフィア管の首席客演指揮者に
2024/01/10
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