モンハイム=アム=ライン発 〓 オクサーナ・リーニフがウクライナのキーウ響の首席客演指揮者に

2025/01/15
【最終更新日】2025/01/22

ウクライナのキーウ交響楽団(Kyiv Symphony Orchestra)が自国出身の指揮者オクサーナ・リーニフ(Oksana Lyniv)を首席客演指揮者に迎えると発表した。キーウ響は現在、ドイツ・ケルン近郊のモンハイム=アム=ラインに拠点を移して活動している。就任後の1月12日、同じ故郷に生まれたオーストリア系ユダヤ人の作曲家ヨーゼフ・ロートの生誕130周年を記念したコンサートを、ドイツ・デュッセルドルフのシナゴーグで指揮している。

リーニフはブロードィ生まれの47歳。2021年のバイロイト音楽祭では《さまよえるオランダ人》を指揮、音楽祭史上初の女性指揮者となった後、2021/2022シーズンからイタリアのボローニャ市立歌劇場の音楽監督を務めている。ロシアのウクライナへの武力侵攻後、欧米各国に母国への支援を最も強く訴えている音楽家の一人。

キーウ響とは昨年6月のウィーン芸術週間で、ウィーンのコンツェルトハウスでイーヴェン・スタンコヴィチのレクイエム《バビ・ヤール》を指揮。8月にはワイマール芸術祭で、ワイマール近郊にあったブーヘンヴァルト強制収容所の犠牲者を追悼するコンサートを指揮している。

就任に当たってリーニフは「私は長年にわたり、キーウ響と定期的にコラボレーションを行ってきました。特にロシアによるウクライナ侵攻という暗黒の時代において、このオーケストラは自国の文化大使として相応しい存在であり、ヨーロッパの主要な舞台で豊かなウクライナ音楽の伝統を披露しています。この使命を支援することは、私にとって非常に意義深いことであり、今後のコンサートをとても楽しみにしています」と述べている。


写真:Oksana Lyniv


関連記事

  1. ゲッティンゲン発 〓 ヘンデル音楽祭が芸術監督を務めるジョージ・ペトロウとの契約を延長

  2. ワルシャワ発 〓 アントニ・ヴィトの80歳の誕生日コンサートに気候活動家が乱入

  3. ライプツィヒ発 〓 ゲヴァントハウス管がベートーヴェンの没後200年を記念する音楽祭

  4. リンツ発 〓 州立劇場の首席指揮者にイングマール・ベック

  5. ボンベイ発 〓 メータが90歳を記念して世界ツアーを計画、1月に故郷でベオグラード・フィルを指揮

  6. ミュンヘン発 〓 ミュンヘン放送管が首席客演指揮者のパトリック・ハーンとの契約を延長

  7. パリ発 〓 アラーニャが途中降板、パリ国立オペラの《ドン・カルロ》の公演で

  8. ウィーン発 〓 ウィーン・フィル、6月はネルソンスとどっぷり、ヨーロッパ・ツアー、サマー・ナイト・コンサートも

  9. ウィーン発 〓 国立歌劇場、12月13日に《ドン・カルロ》で再開場

  10. ニューヨーク発 〓 ラトルが《薔薇の騎士》で1日だけ代役を依頼

  11. ウィーン発 〓 ベン・グラスバーグが体調不良、就任1年半でフォルクスオーパーの音楽監督を退任

  12. 訃報 〓 クリスタ・ルートヴィヒ(93)ドイツのメゾ・ソプラノ歌手

  13. 東京発 〓 東京フィルが2022シーズンの定期演奏会ラインナップを発表、バッティストーニ、チョン、プレトニョフが揃い踏み

  14. ザンクト・ペルテン発 〓 トーンキュンストラー管の次期首席指揮者にファビアン・ガベル、佐渡裕の後任

  15. パリ発 〓 エマニュエル・クリヴィヌが音楽監督を辞任

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。