EUユース管弦楽団(European Union Youth Orchestra)が首席指揮者にイヴァン・フィッシャー(Iván Fischer)を迎えると発表した。2015年からその任にあるヴァシリー・ペトレンコの後任で、フィッシャーは8月3日、グラフェネック音楽祭に客演するオーケストラを指揮して首席指揮者デビューを飾るという。
EUユース管はEU(欧州連合)加盟国の若手音楽家を集めたオーケストラ。前身は1976年に創設されたECユース管で、創設時から1994年まではクラウディオ・アバドが音楽監督を務めた。2018年には、英国のEU離脱に向け、本拠地をロンドンからイタリアのローマとフェラーラに移している。
フィッシャーはハンガリーの首都ブダペスト生まれの73歳。1983年にブダペスト祝祭管弦楽団を創設、現在も音楽監督を務めている他、ワシントン・ナショナル交響楽団、ベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団の首席指揮者などを歴任。2021年からはロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団の名誉客演指揮者を務めている。
EUユース管とは今後、ニューヨークのカーネギーホールで8月6日に開催される「WOW!フェスティバル」、8月10日にはボルツァーノ音楽祭で指揮する。オーケストラはその後、ジャナンドレア・ノセダの指揮で、ルツェルン音楽祭、エディンバラ国際フェスティバルなどに客演する。
写真:Konzerthausorchester / Marco Borggreve
ローマ発 〓 イヴァン・フィッシャーがEUユース管の首席指揮者に
2024/07/15
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