ローマ発 〓 イヴァン・フィッシャーがEUユース管の首席指揮者に

2024/07/15

EUユース管弦楽団(European Union Youth Orchestra)が首席指揮者にイヴァン・フィッシャー(Iván Fischer)を迎えると発表した。2015年からその任にあるヴァシリー・ペトレンコの後任で、フィッシャーは8月3日、グラフェネック音楽祭に客演するオーケストラを指揮して首席指揮者デビューを飾るという。

EUユース管はEU(欧州連合)加盟国の若手音楽家を集めたオーケストラ。前身は1976年に創設されたECユース管で、創設時から1994年まではクラウディオ・アバドが音楽監督を務めた。2018年には、英国のEU離脱に向け、本拠地をロンドンからイタリアのローマとフェラーラに移している。

フィッシャーはハンガリーの首都ブダペスト生まれの73歳。1983年にブダペスト祝祭管弦楽団を創設、現在も音楽監督を務めている他、ワシントン・ナショナル交響楽団、ベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団の首席指揮者などを歴任。2021年からはロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団の名誉客演指揮者を務めている。

EUユース管とは今後、ニューヨークのカーネギーホールで8月6日に開催される「WOW!フェスティバル」、8月10日にはボルツァーノ音楽祭で指揮する。オーケストラはその後、ジャナンドレア・ノセダの指揮で、ルツェルン音楽祭エディンバラ国際フェスティバルなどに客演する。

写真:Konzerthausorchester / Marco Borggreve


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