ロサンゼルス発 〓 ギレンホール主演でバーンスタインの生涯を映画化

2018/05/14

今年生誕100周年を迎える指揮者で作曲家のレナード・バーンスタインの生涯が映画化されることになった。米国「Deadline」が報じたもので、原題は「The American」。バーンスタインを演じるのは、米国の人気俳優ジェイク・ギレンホールで、プロデューサーも本人が務める。映画の原作は、ハンフリー・バートンによる評伝「レナード」。脚本はマイケル・ミトニックで、1943年に25歳の若さでニューヨーク・フィルハーモニックの副指揮者に就任したのをきっかけに、スター音楽家に上り詰めていくバーンスタインのキャリアと葛藤が描かれるという。監督は「ジェーン・エア」などで知られるキャリー・ジョージ・フクナガ。秋にはクランクインする予定。

ギレンホールは1980年、ロサンゼルス生まれ。父親は映画監督、母親は脚本家、姉も女優という芸術一家出身。コロンビア大学を中退して映画界に入り、1999年公開の映画「遠い空の向こうに」で初めて主演し、2001年公開の映画「ドニー・ダーコ」でインディペンデント・スピリット賞の主演男優賞候補となって注目を集めた。2005年公開の映画「ブロークバック・マウンテン」のジャック役で英国アカデミー賞・助演男優賞を受賞、アカデミー賞・助演男優賞にノミネートされた実力派。「年を重ね、彼の仕事の規模を知るにつれ、前例がないほど現代アメリカ文化に貢献していることに気付きました。バーンスタインはありあまる才能と矛盾を抱えた魅惑的な人物です。そんな彼の物語を、友人で名監督のキャリーとともに伝えることができるのはとてつもなく光栄」と語っている。

写真:Sony Classical

    詳細はこちら ▷

関連記事

  1. 東京発 〓 リッカルド・ムーティが第30回「高松宮殿下記念世界文化賞」を受賞

  2. ライプツィヒ発 〓 ゲヴァントハウス管弦楽団のヴィオラの首席奏者にキム・サラ

  3. シカゴ発 〓 サンフランシスコ響の楽団員、シカゴ響の楽団員のストを支援

  4. モスクワ発 〓 人気ソプラノのアイーダ・ガリフッリーナが料理本を出版

  5. トロント発 〓 ピエチョンカが王立音楽院の声楽部門トップに

  6. ストックホルム発 〓 今年の“ノーベル賞の指揮者”にフィンランドのダリア・スタセヴスカ

  7. ヒルヒェンバッハ発 〓 南ヴェストファーレン・フィルが首席指揮者にナビル・シェハタ

  8. バーミンガム発 〓 山田一樹がバーミンガム市交響楽団の首席客員指揮者に

  9. ウィーン発 〓 ウィーン国立歌劇場が2019/2020シーズンの公演ラインナップを発表

  10. パリ発 〓 デュトワの復帰、波高し

  11. 東京発 〓 クス・カルテットが日本音楽財団の「パガニーニ・クァルテット」使って演奏会

  12. アムステルダム発 〓 ジャニーヌ・ヤンセンにヨハネス・フェルメール賞

  13. ヴェルビエ・フェスティバル 〓 25周年記念ガラに世界的なアーティスト30人が集結

  14. ロンドン発 〓 サントリーホールの30周年記念委嘱作品に音楽賞

  15. [ 新作オペラFLASH 2018 ]バイロイト音楽祭 〓 ローエングリン

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。