フォルクス・オパー(Volksoper)で25日夜に行われた《ポーギーとベス》の千秋楽の公演で、体調を崩した歌手の代わりに指揮者が急きょ指揮台でそのパートを歌うという珍事が起きた。代役として歌ったのは、表情豊かな指揮ぶりで“踊る指揮者”として人気を集めるヨーゼフ・オレフィロヴィッツ(Joseph R. Olefirowicz)。演奏会形式による上演だったこともあり、歌えなくなったロビンズ役のアレクサンダー・ピンデラク(Alexander Pinderak)に代わり、そのパートを指揮台の上から客席に向かい、演技しながら歌ったという。もちろん、会場は拍手喝采。オレフィロヴィッツは公演後、「ロビンズの出番は第1幕だけだったのでなんとかなった」と現地メディアに語っている。
写真:Volksoper Wien
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